第75章 神器、覚醒
神国法令(最高法規)
第一条:他へ『人生、人命に危害を伴う迷惑を掛けた時点で罪に問う』、心すべし
第二条:全ての民は平等に、『個人としての尊重と自由が保障される命』とすべし
第三条:ひとりのみにとってではなく、皆にとって『より良い未来』を目指すべし
神国命令(三善美)←1732~1734ページ参照
一つ、人に必要以上の迷惑をかけないこと
二つ、人の助けとなること
三つ、他の幸せを羨むべからず、他を尊ぶべし
三善美の、法的で言う所の『命令』も相まって、その最高法規は完全たるものとなった…
また抜け漏れがあり次第、追記していく予定だ――
第一条は刑法、第二条は民法、第三条は国の目標、といった所かな?
勝手で勝手に扱わないこと、無責任な自己中にはならないこと、と追記したいね
その為には…『自らが言動に起こす前、周囲への影響等の想像力を働かせ、責任を持って行うこと』を徹底していくか…
リヴェリア「ああ、実にいい指標が出来たようにも思う」
アイズ「うん…(微笑)
これでもう、一安心だね?」
ティオナ「うん!^^」
フィン「公布は既に出来たが…」
『?』
フィン「何故ベリアルがここに?」
ベリアル「いや…癌についての規定
査定だ」
ケイト「そっか」
ティオナ「規定と査定ってなに?」
リヴェリア「規定とは、この場合、法令の条文として定めること
査定とは、調査して決定することだ
合ってるかどうかの確認
いや…」ちらっ
訝しむような目、勘繰るように、リヴェリアはベリアルを見た
リヴェリア「癌の蛮行を手伝えば共犯、癌として処理される
フィン「それは当然だろう
僕達が癌の肩を持つとでも?
世界を消滅の危機に瀕させても、責任逃れするしか能がない人間を?」
リヴェリア「フィン、言い過ぎだ
言葉が過ぎる
フィン「だとしてもだ
ならリヴェリア
その癌、たった一人の為に、世界ごと全て虚無に消えろとでも言う気かい?」
リヴェリア「…それは……
「「言える訳がない」」
フィン「当然の摂理だ
ただの危険人物一人の為に
たかが一人の我が儘で、世界を危機に瀕させる
その蛮行を、阻止するなと言う方が無理がある
向こうがどうなろうと、そちらの勝手だ
放っておけばいい(断言)
自分の言動が呼んだことだろう?
何もせずに求めるばかりなのが悪い」
