第74章 融和
足掻き続けたからこそ、
足掻き通したからこそ、
原初の神々が直接、声掛けを下さった
協力もあって、
不明瞭だった『指標』が、やっと『明確』になった
癌の中に潜む「間違い(闇)」に気付き、
『指標』の明示、必要なことも見抜けるようになった
ケイトの言う指摘と、
それを聞いて好き勝手にする指摘は、
全くもって中身も違うし、込められた想いも真逆だし、重みも大きく異なる
ケイトは背負っているが、
周りは好き勝手にしたいだけで背負う気もなく、自分の気を済ませたいだけに過ぎない…癌と一緒だ
そういう、人のことを真剣に考えられない人には、そう同じ対応で返してやりたいものだ
癌は、何があろうと癌になるものなので、
今後そういう人達には指摘しないようにしようと、釘を刺した
特に…こちらの想いも、真剣に考えられない、慮れない人達には……
未だ、勝手なそれで、他の人をも勝手に扱い、決め付けてせせら笑う外道共を、中空から睨視した
ケイト「でも同類になっちゃうからダメだよ
同じ土俵に上がらないようにしなきゃ、同じ想いさせることになっちゃう」真剣
フィン「…ああ…そうだね;」
ケイト「それで平気でいたり、そこに正当性を見出したら、それこそ癌と同じだよ
そりゃ言いたいこともわかるけど…
食い物にされないよう気を付けるから…
求められない限り言わない、それだけは許して?」
フィン「ああ…わかったよ
…僕も、浅慮になっていたかな?」
ケイト「ううん、違う。怒ってくれたのは本当に嬉しい。
とても有難いものだよ…双方共に
無かったら、きっとこんな想いも知らずにいたろうし」微笑
フィン「くす)…そうか(微笑)
「求められない限りは助言しない」と、ルール付けでもしようか?」
ケイト「それいいね!」ぱあっ!微笑
そうこう言っている内に、夏の林がある夏の山エリアから、春の山エリアへと移動し終えた
どんな他者も自分にとって師となりうる
新たな発見を得る為の…
全ては等価値に、大事なものだ
だから…『融和』という名の時代へと移行する
神
精霊
ヒューマン
パルゥム(小人族)
アマゾネス
エルフ
ドワーフ
獣人
そして『魔族(2671ページ参照)』―
全てが一丸となった時代が今――幕を開ける
互いの幸せを根差す未来が―――