第74章 融和
アイシャ「ケイト…こっちを見て、聞いてくれ」
ケイト「…?」
アイシャ「…
満たされることのない渇きと飢え
それを満たしてくれたのは、あんただったんだ…←微笑み掛けながら、頭を撫でる
男にまたがることでしか、食い荒らすことでしか、一時的にしか、満たされない
男は危ない奴といった目で見る(恐怖の対象として)、女は節操のない奴といった目で見る(軽蔑の眼差しで)
でもあんたは…
アイシャ「なんで…何で!そんなに生かそうとするんだい!!?」
ケイト「?
死ぬのはやだろ?
やりたいこと、あるだろ?^^」にこ
驚いたよ
頭を、ハンマーでがぁんっ!と殴られたような衝撃だった
驚きしかなかった
ケイト…あんた以外、私は要らないよ(涙目)
男あさりはもうやめる
そう決めるぐらい、決意させるぐらい
心を、野蛮だなんだとやられたい放題だったそれを、
満たしてくれたのは、温めてくれたのは、あんたなんだ
何の差別もなく、素で向かい合ってくれたのは…あんただけだったんだよっっ」涙
ぎゅうっ!!←アイシャが正面からケイトを抱き締める
ケイト「…っ;」涙目
アイシャ「…こんなこと言ったら…
あんたのことだ、責任を感じちまう
そう思って、言えなかった想いだ…
こんな時になるまで、言えなくて、ごめんよ;
(ぎゅうううっ)←涙ながらにケイトを抱き締める
伝えたい想いがあったのに…
言えないだなんて…
ほんと…馬鹿みたいだ
伝えなかったことを…死ぬほど後悔したよ
こんなの、あんまりだって…泣きじゃくったよ…←3734ページ参照
私は…言いたかった言葉を、ほとんど飲み込んでしまったんだ…
あんたを気遣ってるつもりが…世話ないねっ」涙
ケイト「そんなこと、ないよ…←号泣
沢山、貰ってるよ
なんでなのか(私に惚れたのか)、わかんなかったけど…
十二分に、貰ってたよ
想ってくれていることは、愛してくれていることは、真剣に私のことを考えてくれていたことは、伝わってきてたよ」
なるほど…
カミラが貰っていた異空間部屋、←3715ページ参照
そしてその結界のお陰で、命を救われていたということか…
そうして…ケイトに惚れていたと…
だが、肝心の椿の方は説明されていないが…
うん、きっと…同様に、差別をされなかったことなのだろうね…;