第74章 融和
ティオナ「何々?何されたの?」キラキラ
アイシャ「まず、土下座で謝罪された」
『え?;』
アイシャ「何も出来なかったことを謝らせて欲しい、そして謝罪の品を受け取って欲しい
でなければ不甲斐なさを呪って、前には進めない、踏ん切りが付けられない
ってね…(微笑)
時間的に言うと、異空間部屋をカミラに渡したすぐ後らしいんだがね?
この子ったら、名前も何も名乗らずにそのまま去っていくんだから、苦労したもんだよ^^(くすくす)
車椅子から降りていたから、てっきり別人かと思っていたんだ、当初は…
いやー、調べるのにも苦労した…騙されたよ」にや←ケイト見やり
ケイト「たらーり)…;」そっぽ向き
ああ、そう言えば当時はまだ小人族の大きさにもなっていなかったね…
ヒューマンだと仮定して調べていたら…
なるほど、見つからないだろうね
フィン「で?手渡されたものは?」
アイシャ「ふふっ^^
聞いて驚きな?
結界を張る道具さ、有事の時に自動で発動するんだ」
『え!?;』
アイシャ「そう…ケイトと来たら、ベル・クラネルとは真逆だったんだ
ケイト「ごめんなさい!」土下座
差し出されたものを見ると、きっかり人数分あったのさ
大方、異空間部屋を渡した際にカミラにでも聞いていたんだろうね
これを持っているだけで、自動的に守られると伝えられてね
こんなの受け取れない!って勿論叫んだよ
魔法大国アルテナにだってありゃしない、聞いたことも無い
そんなものを貰う訳には行かない、益々狙われちまうって何度も言ったさ
でもそれでも、って聞かなかったんだ
ケイト「貰ってくれなきゃ自殺する!!」
アイシャ「何の嫌がらせだい!!?;
ケイト「お前達の為に作ったものなの!!
要らないってんなら壊す!!!
貰ってくれなきゃやだやだやだやだやだあああああ!!」
いい大人が大の字に引っくり返って大声で駄々を捏ねまくるもんだから、驚きを通り越して唖然としたよ^^(くっくっくっ)←愉快そうに笑う
ケイト…
あの時ね…私は心底、救われたんだよ
生きていて欲しいんだって…
本気で思ってるんだって…
根負けして受け入れた途端
屈託のない笑顔で自分のことのように喜んで、ぴょんぴょん飛び回って^^(くすくす)
私の心を救ってくれたのは…あんただったんだよ」涙目