第74章 融和
ケイト「…私…勝手に扱っちゃった?」
フィン「いいや、違う」
ケイト「…え?」
フィン「いいかい?
「勝手に扱う」とは、「自分の意思で、感情で、相手を害する行為」にある!
虐待が激しくなって、何時レイプされるかもわからず、男というだけで怯えて、動けなくなって、声が出ない
『害する行為を取れない、どれだけしたくても声が出ないから謝れない』、そんな行為が!「勝手に扱う」なんてものであるはずがない!!
逆なんだ
君じゃなくて、周りが勝手過ぎるだけなんだ
君の事情も、辛さも、どうだっていいんだ!
自分の感情が一番大事で、意思が大事で、だから君を痛め付けた!笑った!
泣く君なんてどうでもいいから!!泣こうが死のうがどうだっていいんだよ、そいつらは!!
そんなのにかかりきりになるだけ時間の無駄というものだろう?」
ケイト「…そ…っか」←言葉を詰まらせながら俯く
フィン「自分が辛いから、人へ傷付けたり、辛い想いをさせていい
そんなことになってしまったら、全員が全員を傷付け合うことになる
辛い想いをしていない人なんて、一人もいないから
そこまで言われないとわからないのさ
言われたとしても、やめるとは限らない
君は、ちゃんと受け止めてくれるだろう?
聞き入れてもくれる
だが、癌の魂は違う
そこが相違点なのだろうね
ねちっこいだの
悪く言っているだの
周りは好き勝手言うけれど、害してくるけれど…
そんな意図がないのを、僕はちゃんと知っている
君が言っているのは、癌や、問題行動をした人だけだ
わからないままでは、注意をしようがないから言っているんだろう?
問題点を整理する為に!何に気を付ければいいのかもわからないから…
それを周知させて、同じ傷を、痛みを抱える人を、出させたくないから…
汚れ役を買って出てるんだろう?」
ケイト「……否定は…しない」
フィン「怒っていいんだよ?」
ケイト「え?」
フィン「君自身、怒りも、感情も、中々に出さない方だけど
自信を持って、出していいんだ
もっと胸を張るべきなんだよ、君は!
僕の言うことは…わかるかい?」
ケイト「…うん
何となくだけど、わかるよ」微笑
フィン「そうか!」ほっ
ケイト「ありがとう、フィン^^
大好き」チュッ←口付け
フィン「!//
……僕もさ//」チュッ←同様