第74章 融和
その言葉に…
ケイト「そっか、そうだよ
だから、なんだ…」
そう、涙が零れ落ちては止まらなくなった…
兄「いや…その;
ケイトさんを見てて学んだっていうか…
俺も―そうあれてるかなって思ったっつうか」ぽりぽり←頬をかく
フィン「そうか」微笑
その言葉に、衝動的に兄へ抱き着いて…返した
ケイト「なれてるよっ
十分なれてるよ
一杯頑張ってきたもん
無駄になんかしなかったもん
頑張ってっ―考えて、ずびび、ひっく」泣き震え
弟「何が琴線に触れたんだろう?」不思議そうに見つめる
フィン「全部だろう」怪訝やれやれ溜息
兄「痛みの伴う教訓も、背負わなければ無駄になるだけだ
無駄に終わって、成長の糧になんてなれないまま、歴史の闇に消えていくだけ
だから―逃げずに、背負わなければならない、向き合わないといけない、
繰り返したくないことならば
頑張らない限り、自分の手で変えようとしない限り、何も変えられない
現実は決して思い通りにはならないけれど
だからこそ立ち向かわなくてはならない
逃げてはダメなんだ」
ケイト「人の痛みだから、苦しみだから、
他人事のように扱って、軽視して、背負わなければ
人の痛みを、苦しみを、傷を、人生を、無駄にしちゃう
そんなことっ、しちゃダメだっ」
神々『その通り!』
ケイト「殺すだけ殺しておいて、繰り返さないように頑張りませんだなんて、あんまりだろ――っ」
神々『その通り!!』
ケイト「成長しない人間
堕落ってのは、そういうことかよ
自分が大事で、保身に走って、笑って、繰り返して
畜生
そんなの―どうやって助けろってんだよ
助けたくても助けられねえよっっ」
弟「背負い過ぎだよ
人の罪まで全部;」瞑目
ケイト「だって繰り返したくないいいいい!;わーん;」ぼろぼろ号泣
兄「無理に救おうとしなくていいんじゃないか
何でもかんでも
本当に救うべきかどうか
まあ、その点―神様ははっきりしてるし
何でもかんでも救おうとしたら、潰れちまうよ
ケイトさんが
俺は―そっちの方がやだ」そっぽ向き呟く
ケイト「う―んっ←涙が頬を伝う
ありがとう//」微笑
兄「いや―礼を言うのはこっちっつうか
(普通の国ならまず受け入れねえし)
ま…ゆっくり進んできゃいーよ」ぽんっ←背を軽く叩く
ケイト「そーする」えっぐ