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Unlimited【ダンまち】

第74章 融和





リュー「シル…

済みません、でした…
辛いことも、沢山、言わせてしまって…」

シル「ううん…いいの(微笑)
これ以上、リューが犠牲にならなければ…それだけでいいの^^」

涙を流しながら満面の笑みを向けられた。

それに、居ても経ってもいられず…抱き締めていた。


同じく涙を流しながら…
どちらの涙かもわからない雫が、床に落ちていく…

もぉ、リューったら…
そんな声と一緒に、温かな温もりが私の身体を包み入れた。

抱き返してくれたのだろうか…
その中で、私の涙を拭って、笑い掛けてくれた。


お返しに、とはいかないでも…泣かせてしまったせめてもの償いに、彼女の涙を拭って笑い掛けてみた

すると、彼女は満面の笑みを返してくれた…



ミア母さんは何も言わず、見守ってくれていた。
話は済んだかい?と笑い掛けてまでくれた。

ええ、終わりました。
ちゃんと、この気持ちに終止符は打てた…

まだ少し引きずりはしそうだけれど…目の前の現実と、向き合うことを選んだ……


全ての食料を食べ尽くすつもりらしいので、大忙しになりそうだ

そう思いながら、店員の手伝いへと走り出した…



聞いたのは…ここまで……

その後のどんちゃん騒ぎが面白おかしく、
大層…そう、言葉で表現すると『豊か』だったという……



そうだ…

最後に…
一つだけ、思い出そう


それぞれ片腕と片足を失った兄弟。
それを自業自得だから自力で治す為という理由で防衛隊に入った2人と、話す機会があった。

癌の魂について話し、それに対し返ってきた言葉が酷く印象に残った…



兄「誰もが罪を犯す
誰もが間違う
間違わない人はいない

ちっぽけな人間だ

罪は消えない
誰かが許しても、誰かが何をしたって―

したことは、決してなかったことになんかならない

苦しくても、痛くても、悔しくても、
背負って、背負って、背負って、
悩みながらでも、前に進むしかない

考えて、考えて、考えて、
無駄にさせない為に、生かす為に、
糧にして、悩みも苦しみも痛みも、全部背負って、頑張るしかない

それを、成長って呼ぶんだろ?


それを投げる行為

許されて当然と自惚れて、前に進む努力を怠ったもの
それが堕落で、癌なんだろ

成長を投げ出して、自分の好きにしかしない、決して背負わない、だから癌なんだろ」


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