第73章 キルアの冒険
誰かに同じ痛みを味合わせない為に、頑張る人だった…
押し潰れても
壊してでも
殺してでも…
痛め付け合いになることを、心から嫌がり、拒める
まともに自己主張も出来ないまま、不器用な優しさを持つ人だった…
そこから更に…自分を大事に想う人という視点が増え、そこを汲もうとし出した……
誰も求めていないと捨てて背を向けていた自分の感情を拾い、
常に殺してきた自分を(早く死にたい唯一の夢から)守り、
殺し続けるのが当たり前だった自分(悪習)を戒め、
何とかしてでも…その気持ちに、愛してくれる人に、報いようと…応えようと…頑張ってくれた……
今も…誰から言われなくとも……求められなくとも……
ケイト「私を…闇から救い出してくれて、光へ連れ出してくれて…ありがとう^^//」涙ぼろぼろ
フィン「驚愕瞠目)…
(俯)
それは…
(両親に庇わせて死なせてしまった後ろ暗い過去がよぎる)
僕の、台詞だっ」涙声震
たとえ…重い足枷になっていると捉えられようと
たとえ…そう望んでいない両親であることを眼前にチラつかされようと
あの日の決意を…裏切る気等なかった…たとえ、何があろうと…絶対に!
決めた答えを…道を……
君は…ありのままに、受け入れてくれた…向き合って、応援までしてくれた……←630~643ページ参照
両親の望みも、気持ちも、その全てを踏まえた上で…決めたのならと…‥
それごと愛すると…
綺麗事だ…戯言だ…
そう、君を知る前の僕ならば…きっと鼻で笑うほど、軽く思えるほど、口に出せるほど、心は乾き、荒んでいた……
はっきり言って…冷めていた――
僕という道に、存在に、だからこそ救われたと言う君に…
誇らしい気持ちが湧いて出た
それだけで全てが報われるぐらいの錯覚に陥った
頑なに‥一つの在り方(光、一族の復興)以外を求めず、望まず…それにばかり執着して、他は見ていなかった……
なおざりにしていた訳じゃない…
ただ……
君を見ていると、別のやり方もあったんじゃないのかと…思わさせられざるを得なかった…
別のやり方で、堂々と果たして、一族を奮わせ、立ち上がらせてみせたから……←3017,3022ページ参照
君は…一つのやり方への執着から…呪いのような、自分で作ったしがらみから、枠から、戒めから…解放してくれた…――
