• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第72章 真相





正しい任侠精神とは、正邪の分別と勧善懲悪にある

ケイトはその辺り特に顕著で、自分個人の利や為となることに対し忌避感さえ抱く有り様だ
それも…あの実父なくしては難しいものだったろう


事実…まざまざと、人の勝手さ、欲深さ、醜さを目の当たりにしてきたのだから…



たとえそれが罪になろうとも、それごと背負う覚悟で、君は頑なに続けた――孤独な戦いを



だからこそ…
君の真意を、知っていたからこそ…

報われないことに腹が立ち、苛立った


その真意さえ、勝手な都合で、物差しで、図られ、ねじ曲げられることに…



だが―やっと――

やっと…泣いてくれた
吐露してくれた


少しずつ、出せるようになってきた



個別に魂が一つ消された

そういった事象が、
きっかけがなくては、今の所はまだ無理だけれど…


フィン(もう少し…

もう少しだ――)微笑



君が…ここはもう、昔までのそれではないと
孤独な戦いをしなければいけない環境ではないと

本当の意味で、自覚するまで…


そして―自覚したら…

共に、君の中の闇と戦う、『光』となろう



幾度、払拭した闇が蘇ろうとも…
(泣き崩れるケイトに歩み寄り)

幾度でも愛し、照らし、共に前へ進む為の原動力となろう
(抱き締め、唇を奪い、微笑みかけ、背も頭も抱きすり寄る
互いの存在を噛み締めるように、温もりを間近に、すぐここに確かにあると感じる為に)


ケイト『私がお前ら守るから!お前らは私守ってね!
私!私を守ること苦手だから!
任せた!!^^』手を振る

いつだったか、君がそう言ってくれたことが頭に浮かぶ…


フィン「ああ…守るよ」微笑

この日々も、これからの未来も…

君の、煌々たる光たらう

不意に、口をついて出た言葉は、想いは、果たして届いただろうか?


いや…野暮なことはやめておこう…

今が一番だと
幸せだと、
一番と想える人達を亡くした時を越え、そう想えるにまで至ったのだから…



そう思っている矢先


店員「マックスバーガーデリシャススペシャルセット、出来上がりましたー♪」

フィン「ああ、ありがとう」微笑

身の丈はあるそれを持っていくと…


キルア「元気出せって、な?←なでなで

こりゃ当分時間掛かりそーだな;
!!?」ぎょっ!!瞠目

固まられた←当然だろうに;


/ 5972ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp