第12章 手伝いと修業
レフィーヤ「あの…何でそんなに冷静でいられるんですか?;」
ケイト「だって既に日常だったし、疑問を抱くことも許されない環境だった。
受け入れなきゃここまで生きてこれなかったし」
レフィーヤ「……悲し過ぎますよ、そんなのって…」涙目
ケイト「でも育ての家族に拾われて、そのお陰で救われたよ。
そんな風に想わなくていいんだって、最初に教えてくれたのはお母さんだった。育てのね^^
それで、お父さんは…鍛冶師として人と人の支え合う重要さを教えてくれた。
全ての武器は芯が無ければ崩れる。芯が支えとなり、攻撃力を防御力を示す。
それが凶器となるかどうかは使い手の意思次第。
全ては、扱う人によって変わってくる。
人と同じだ。相手の芯を理解し、支えてこそ一人前の家族となり仲間となる。
忘れるな。芯を持て。これだけは譲れないというものを。
それが無ければ、外からのものによって壊れやすくなる。
自らをも支える芯が無ければ、生きるということさえも成り立たない。
最後に「生きろ」。そう言ってた」
『おおー』
ロキ「街の人の割には随分とまともなこと言うな」
ケイト「もう殺されちゃったけどね;
街にはヒューマンしかいなくって、他種族については全然で^^;
育ての家族の家は西の端っこで、オラリオと繋がった街道の近く。
生まれの家は東の端っこで、前に言ってた偉大な祖先が日の出が好きで東向きに寝てたんだって。
だから私もそうしてる!」
フィン「済まない、ベッドは南向きだった」
ケイト「!!?;変えなきゃ!;
変えてもいい?」
フィン「勿論」
ロキ「所でアルルェーチェって知っとるか?」
フィン&リヴェリア&ガレス『!!!』
ケイト「ううん、知らない。
あれ?でも確か森がそんな名前だったような気がする。
先に言ったもん勝ちみたいな感じで、好き勝手に言われてそれが普通になってた。
風評が悪くて当然だったけど、理解者がいればそれでいいって思ってた。
でもさ…こんな風に怒ってくれる人、初めてだ^^//
育てのお父さんとお母さんは受け入れてくれたけど、言っても無駄だから怒るよりもできることを増やそうって助けてくれたし…
ここに来れて、本当によかった。
ってごめんね!;また愚痴っぽく;」
ティオネ「気にしないの」
ぱかんっ
ケイト「あた;」
軽く小突かれた;