第12章 手伝いと修業
フィルヴィス「……レフィーヤ…知らず知らずの内、心配をかけてしまったな」
レフィーヤ「え!?
いえ!そんなことは!」
フィルヴィス「前を向いて生きることにするよ。
怖くとも、前を向いて最善を尽くす。
それで…いいだろうか?」微笑&遠い目
レフィーヤ「ええ!
と言うかそもそも気にしてませんし!」
フィルヴィス「…ありがとう^^//」ぎゅっ
優しく握り返すのを見守る中、その姿が…環境が変わった後の自分と重なった。
ケイト「さてと、買い物に行かないと」
レフィーヤ「え?もしかしてたまたま聞こえたから口挟んだんですか?」
ケイト「そりゃそうだ。
だっていい気はしないだろ?明日の自分が笑えない」
フィルヴィス「ぷっ…(くすくす)
随分と、不思議な者なのだな^^//」くすくす
何で笑いが止まらないような表情を浮かべているんだろう?
フィルヴィス「ここまで言われたのは…初めてのことだ。
ありがとう、ケイト。感謝する」
ケイト「気にしなくていいよ。ただの自己満足だし。
そもそもねえ、そう思ってないと生きてけないんだよ?
わかってる?」
フィルヴィス「う、ああ。今分かった」
ケイト「うん!実は私も最近になってわかったばっかりだ!」
レフィーヤ「人のこと偉そうに言えた立場なんですか!?;」
ケイト「ナイスツッコミ!
いやぁ~実は私もそう思ってたんだよ」
レフィーヤ「今この状況でそれを言いますか!?;」
フィルヴィス「はっはっはっはっはっはっはっ!^^//」
ケイト「お。やったねレフィーヤ!
私達漫才コンビとしてやってけそうだよ!!」
レフィーヤ「何故今そんなこといきなり言い出すんですか!!?;」
フィルヴィス「ぷっ、ふふふっ…おかしな人達だ」くすくす
レフィーヤ「一括りにしないで下さい!;」
ケイト「あー、私もまたロキと契りを結んだロキ・ファミリアの一員。
すなわち一括りにされても問題はない!」
レフィーヤ「大ありです!!私はあなたのように非常識なことはしません!」
ケイト「えー;しようよ、一緒にやろうよー」
レフィーヤ「やりませんったらやりません!」
ケイト「雪合戦楽しかったでしょー?」
レフィーヤ「それとは別です!!;」
そんな矢継ぎ早に重なり続ける私達のやり取りを、フィルヴィスは満面の笑みを浮かべて楽しそうに見つめていた。