第72章 真相
・訳
ダンジョンの大氾濫に対して
世界で一丸となって乗り越える為だ!
世界で一丸となってこの危機を乗り越える為なんだ!!
その為に神々はここ下界へ来た!!!
と、言っていたらしい…
同盟を結んだ後、僕達は晩御飯を食べる為に食堂に来ていた。
あの大国2国が同盟を結んだ後、他の国も次々に同盟を申し出てきて…
ポータルにより世界各地へ瞬間移動できるようになった。←2887ページ参照
念の為横切るかもしれないので予め許可を取った訳だが…不要になりそうだ。←3482ページ参照
これで残るは帝国だけとなった、が、帝国もまた同盟を申し出てきて結ぶことになった。
他全てが敵に回っては、との意向。例の予知の件もあってらしい…
迷宮(ダンジョン)について、ケイトが言うには…
遠い昔…かつて、迷宮は、人類によって追い込まれた。
神々によって精霊が集い、英雄達が集い、終止符を打とうとしていた。
その当時、迷宮は地上にあった。大穴以外は全て…地上と直結していた。
だが…迷宮の命を尽かせようとさせられた時、最終手段に出た。
『神抹殺の刺客』と呼ばれる『黒いモンスター』を無数に生み出し、更にこれまでに生み出したモンスター全てもその時に混ぜ、『たった1匹(唯一)』とした。
それは、精霊も、人間も、動物も、一切合切関係なく滅し、地上全てを怪物(モンスター)及び迷宮(ダンジョン)の支配下に置き、下界を『冥府』と化そうとしたのだ。
実際そうなれば、神々であっても滅殺は容易く行われてしまう…
神々が降臨したのは、その矢先のこと(それを止める為)だった。
元々迷宮から溢れ出るモンスターを抑える「蓋」として出てくる数を減らす為、効率的に倒し続ける為に人間の手によって建てられた、周囲の建物と大して変わらない高さの『バベル』…
モンスターが生み出される手が緩み、チャンスだと人類が迷宮へ押し掛けようとしたその瞬間のことだった……
双方の手を止める為、バベルの上(下界)に降臨した最初の神々によってバベルはワザと破壊された――
今から約千年前のことで…
お詫びとして再建され、バベルは巨大な塔になった。
それは『神時代』の始まりであり、『古代』との節目とも言われている。
その折、迷宮と神々で盟約は交わされ、『約束の刻(とき)』まで平穏を得る。