第12章 手伝いと修業
レーダーを作る。
アスフィの手に乗せ、ヘルメス様を強くイメージしてもらう。
その強くイメージされた人(神)の魂の波動をドラゴン・ソウルで感知。
それと共にその感知魔法をレーダーに永続付与、周囲の魔力をもとに発動し続けるよう固定。
倍率は10m,50m,100m単位で見れ、最大1km範囲までどこにいるか見れる。
ケイト「上のボタンを押すと倍率が変わるんだ。
自分のいる地点を中心として円が10本ほどあるでしょ?
その線と線の間の距離は初期状態で10m刻み、1回押すと50m刻み、さらにもう一回押すと100m刻みで見れるんだ。
つまり最大1km範囲で確かめられる。
方位磁針のように方角はちゃんと刻まれてるし、どっちへ向いてもそれに従って変わるから」
アスフィ「きょろきょろ)…なるほど。確かにそのようですね」
ケイト「1km範囲でもいない場合はある程度走り回ればいけると思う」
アスフィ「ありがとうございます」ぺこり
ケイト「いえいえ。
名付けるとしたら『ヘルメス様探知機』かな」
アスフィ「重宝すること間違いなしですね。
いつもヘルメス様はろくなことをしないので」嘆息
ケイト「え、えっと…;頑張って下さい!;」
アスフィ「ええ」
ケイト「んっと、私の場合それは関係なしに察知できるから…東、ダイダロス通りだね」
アスフィ「なるほど。ではこの馬車はそちらに向かっているのですね?」
ケイト「うん。念じられた時にわかったから一応ドンに指示を飛ばして」
アスフィ「何から何までありがとうございます」深々お辞儀
ケイト「いえいえ。こちらこそオラリオの地理から名物、常識までお教え下さりありがとうございます」深々お辞儀
『…』
ケイト「くす)お互い様だよね^^//」くすくす
アスフィ「ええ。そうですね」くす
ピリリリ♪
アスフィ「!!何ですか!?」
ケイト「あ、ごめん。通信機だ」
アスフィ「通信機、ですか?;」
アスフィお姉ちゃんと談笑している時、フィンから例の通信機で連絡が来た。
何かあったのかな?