第71章 改革
ケイト「私も、だーいすき^^//」ぎゅっ!
風太「あっはっはっはっはっ!^^//」
ケイト「あっはっはっはっはっ!^^//」
道中、抱き締め合いながら笑って、そのまま皆のもとへ手を繋いだまま歩いていき、合流した。
いつでも帰ってもいいと言われたようで(ケイト本人もそのつもり)、死ぬほど嬉しかったらしい…
その後…生涯、いつでも風太を受け入れたという。
家光「こんな娘をもって父さん嬉しい;;」しくしく
部下「仕事して下さい!!;」
といった事態に陥っていた。
真に成長するとは何か、正しいとは何か…一人にとってだけのものとなっていないか。
疑い、自問自答し、試行錯誤し、俯瞰し、考え続ける。
それがケイトの在り方であり、だからこそ…ついていきたいと周囲へ思わさせていた。
断じて、へこへこしているのではない…
ちゃんと、異なる意志のある(異なる気持ち、心、想いを抱く)、人として扱おう、としているだけだ――
マウントを取るでもなく、非常識だと己の常識の枠に嵌めようとするでもなく、変われと人数にものを言わせて強いたり求めるでもなく、
その違いを受け入れ、八つ当たりでも傷付けでも甘んじて受けてみせ、それでも力で強いたりはせず、傷付けたり、殺したりもせず、主導権を行使もせず
殺されかけたことも、何もかも…まるで、最初から何もされていないかのような態度のまま、意に介さず、その手を取ろうと、手を差し伸べ、共存の道を行こうとする。
傷付き、歪められた。誰しもが同じだ。
それを踏むこと等…断じて嫌だ!!と語る。
高らかに叫び、己のことでもないのに、人のことなのに、まるで己が事のように怒り心頭になる。
痛いのは誰だって嫌だ。
踏み付けられるのも嫌だ。
死ぬのも嫌だ。
それらをわかっていて人へ強いたり、されて嫌なことをしたり、踏み付けたり、求めたり、人を犠牲にした益を手にして、平和だと笑う。
もしそんなことをすれば…そんなことをした私を!私が許せない!!
たとえお前達が許したとしても許さない!私の魂が!!と言う…
炎と共に怒り心頭で語るそれに、どの世界でも変わらずその在り方を選ぶ『揺るがぬ魂』に、
皆が皆、恭順ではなく、同意した。
されたら嫌なのは同じだ、と――その手を取った
そんな人の下で、結束が強まらないはずがない…