第71章 改革
アスフィ「なるほど…
馬鹿と鋏は使いよう、ですね」キラン
ケイト「せめて適材適所って言おうよ;」汗
フィン「ケイト、意味は通ずるんだが…;
瀕迫とは…瀕死と切迫を混ぜてかい?
それとも逼迫?」
ケイト「両方!」
フィン「言い得て妙だね;
非常に差し迫るのと、追い詰められてゆとりがないのと…
どちらでも使える…?
(はっ!)ああ、そういうことか」←合点がいった
ケイト「う!ん!」
フィン「ンー、なら、どう使うかを見る感じで?」
ケイト「それこそ適性検査じゃない?
反りが合わない人もいるだろうから、そこらも予知で調整できない?」
フィン「だがそれだと同盟国へ神石を…
いや、渡した方がいいかもしれない。
(監視にもなるし、何より…情報が全てこちらのみへ筒抜けだ」真剣
ケイト「だね!
結界で、麻薬とかを持ち込む輩、売買や育成を目論む輩の予防策が出来る!」キラキラ
フィン「……;
もう少し…自分の利を考えようか;」
ケイト「んなめんどいの知らん!」
フィン「面倒…;」たらたら
ケイト「それより…
こっちは十分幸せだから、向こうに幸せになって欲しい…
そうなれば、犯罪も減って、来る被害者も減る。
同じように、泣いて、慟哭を上げて、誰も助けてくれなくて、壊れて、心が死ぬ人が…少しでも減る。
その方が急務だし、よっぽど大事なことでしょ?」
フィン「…素でそういうことをやるから…^^;
君は本当に…実に、愚かだ。
だが……誰よりも…人として、一番大事なものを持っているよ。
いくら損をしても、いくら傷を負わされても…そんなことをするのだから…
そう生きられたらいい。
だが…それが出来ない人もいる。
だからこそ癇に障るのだろうね、そういう人からは」
アスフィ「そう強い人ばかりでもありませんからね…
欲にも、我にも、弱いのが人間というものです。
それと真っ向から立ち向かえる人間が、どれほど少ないか…
自己評価が低いのが一番気がかりなのですが…;」
ケイト「それはいいの…
経緯のお陰だし、その傷のお陰で、得るものは確かにあった。
前々世では…どれほど産まれや身分がよくとも、いいこと等一つもないと知った。
前世では…戦国で、力や争いは安寧等何も生まないと知った。
今世では…平和な世で、思い遣りも品性も欠片もない環境を知った」