第70章 新天地
ケイト「その、あのね?理解してくれるあなた達が傍にいてくれるからね?大丈夫だよ?って言いたかっただけでね?」あわあわおろおろ
アスフィ「知ってます!!!」
きっ!!←アスフィがケイトの双眸を睨視する
びくぅっ!!←ケイトが身を震わせる
アスフィ「だからこそ!怒るんです!
怒りが止められないんですっっ!!」瞑目&頭を振る
ケイト「えっと…;」たらたら
フィン「ケイト、理解されたから嬉しいのもわかるよ?
だが、それとこれとは別だ。
今は目下の問題に向き合わなければならない。
いいように搾取され、利用されるのが落ちだ。
その人との『区別』を付けなければならない。
それとアスフィ…
そういった見極めもまともに出来ない、分別もつかない連中は…
君が許さなくても、神々から怒りを買っているし、ましてや神々がその存在を許すはずもない。
その愚行もね…だから心配しなくてもいいよ、彼等彼女等への処罰は。
心配しなくても…軽くは済まされない」真剣&遠くを睨視
遠くを睨視した…遠き、あの世を……
幽界の様子を覗き見、自然と笑みが浮かんだ。
簡単には済ませてはいない。
泣きっ面に蜂、死体に鞭。
抵抗する気力も反応する力も残ってない相手への、一方的な死体蹴り。
ろくに見極めようともせず、出来ぬまま…やりたいようにやり、誰からも裁かれず、人の幸せを犠牲にして不幸へ塗り替え、上塗りし、それを幸せとして笑う。
それは罪深いことに他ならない…そう、はっきりと目前の裁きが示していた…
アスフィ「!//」ぱあっ!&キラキラ←瞳を輝かせる
ケイト「……;
減刑するようお願い
アスフィ「・・」ぎんっ!!!!
ケイト「ごめんなさい…;」たらたら
フィン「一先ず、整理すると…
君は、人が介入してこない限りは、それを相手に強くは出れない。
その結果、事情も経緯も伝えられず、たとえ伝えたとしても冗談と笑われる始末。
なら…どうするのが一番か、わかるね?」
ケイト「???」
フィン「ああ…わからないか;)←額に手を当て嘆息を零す
相手にしないことだ。大事な相手と思わず、距離を取る。
だが…君には出来ない。傷付けるかもしれないと考えてしまう。
なら…僕等が無理やりにでも介入して間に入り、存在自体が近付けないよう画策する外ない。
無理やりにでも、ね」