第12章 手伝いと修業
ケイト「さあ…地獄へようこそ……(黒笑、低く凄むような声)
強者のいたぶりに対して生き延びてみせろおおおおお!!」
『負けるもんかあああああ!!』半ばやけくそ
ティオネティオナ/ケイト『でやあああああああああ!!/せいやああああああああ!!!』
『うわあああああああ!!;』
ケイト「もっときびきび動けええええええ」
『へばあっ!!!』
ケイト「まだまだ早くできるぞお!!」
『ぐはあーっ!!!』
ケイト「スマン!頼むから攻撃受けんよう頑張ってくれ!!」
『うぎゃあああああああ!!!』
アイズ「私も負けていられない!!」ぐっ!&ごぉっ!!
『燃えているうううう!!?;』ぞおおお
ケイト「本当は傷付けなくないんだ!」
どっこぉーん!!!
ケイト「でもそうしないと修業にならないんだ!」
どこぉん!
ケイト「傷付けるのは嫌いなんだ!」
ずばしぃん!!
ケイト「でも死なせたくないから頑張ってんだあああ!!」
どっごおーん!!
ケイト「だからお前らも頑張ってくれええええええ!!」既に傷付けたくなくて半泣き
『はいいいいいいいい!!』同じく半泣き
ガレス「…何やっとるんじゃあれは」眉潜め
ベート「暇潰しじゃねえのか?」
通りがかった二人は各々の感想を零した。
圧倒的強者への立ち回りをその身に刻み込んだ…
僅か数分で全力を尽くし反撃を受けて気絶、無理矢理体力ごと疲労まで回復させて再び気絶される。
ケイト「これが私の考えた最善策だ!!お前らダンジョンでは絶対死ぬなあああああ!!」
『はいいいいいいいい!!;』
泣きそうな声の中、倒しては治し倒しては治しという行為を無数に5時間連続で続けていく内…
その鍛え込まれた下級中級冒険者達は目に見えて、とんでもない勢いで強くなっていったそうな。
濃密過ぎる修業時間、休む時間が秒単位でさえないという環境…
それらはケイトの回復によっていつまでも続き、治療師(ヒーラー)にもまた叩き込みまくっていたという。