第69章 文明開化
ケイト「ぐぅっ;」ぐさっ!
フィン「実に君らしい…
だが…だからこそ、人として美しい」微笑
ケイト「?どこら辺が?」首傾げ
テロップ『だが本人は『人として当前のことをしている』としか思ってない!;捉えてない!;』
フィン「人は外面、体裁よりも…中身の方が一番重要だ…」うっとり恍惚
瞑目し、心をケイトの内面に向ける中
純粋に一点の曇りもなく人の幸を願い、白く煌々と輝く温かな魂の光に触れ、僕は恍惚するばかりだった…
僕もまた、中身だけを見る人で在ろうと――そう強く想った←3174ページ参照
その後、神は僕達へ教えてくれた。
いい人であればあるほど、それへ不当な理不尽を与えた罪が相乗的に重くなると。
それに伴い、死に方、末路がより悲惨なものに変わるのだと…
『不当な』理不尽を与えたり無理に強いてはいけないのは、誰にでもしてはいけないのは『常』。
だが、「与えられるべきでない存在」に与えたことが罪となる。
「人へ不当に理不尽を与えない人」、「与えなかった人」、それへ自ら先んじてすることこそが重罪になると…
一方的に、気の向くままに理不尽を敢行した報いらしい。己以外の心も意思も無視して…
神様『それも人によりけりですが……
……人を見る目がない人だと、諦めなさい。見切りを付けて…』
ケイトの課題は…
人の気にしなくていい点まで気にしないこと、
それこそが自分を大事にすることにもなる、ので実行に移せるようになること。
そういう助けよう、何とか力になりたいという気質の持ち主が故に、
自分を責めたり、いじめたり、追い詰めたりしてしまう。
そうしてまでする必要はないのだと、自分を大事にした『上で』、余裕があれば人を大事にすること。
余裕がない時は最小限で留めなさい、とまで言われた。
ケイト「それでも…私は忘れず、背負っていくよ…
無駄になんて、させたくない。
その為に、教育を施して行く。
不当な理不尽ではなく、本当に必要なものならいい。
だが、それとは別なのだと。
本人にとっては必要でも、相手によっては必要かそうでない場合がある。私物化するな。と」
ケイトのされてきた中では98%が不当なもの、2%が必要なものだったらしい。
不可思議な事実に、ケイトは眉を顰めるばかりで…
これもまた学びだろう、と伝えた。