第11章 雪と真相
ティオネ「うん。
ワザとじゃないし、悪気がないのは知ってる。
それまでの環境が環境だっただけに、経験できてなくって、それで知らなかっただけだってこともね。
元々あんたは人を苦しませたくないんでしょ?」
こくこく←必死にケイトが頷く
ティオネ「うん。だから赦すわ。
あんたのいい所はその純朴さなのよ。
ちゃんと自分の目で本質を見極めようとする所、相手の気持ちを考えようとする所…
他にもいっぱいあるのを私は知ってる。私だけじゃなく、ここにいる家族もね。
だからね、考えることは単純でいいの。
楽しんで、ここに居るのが当然顔でいればいい。
過去なんて屁じゃない。もっと寄りかかって頼りなさい。
何があったって大丈夫だぐらいに思ってなさい。
(溜息)
そうじゃないと…あんたはいつまでも縛られて幸せになれないでしょう。
団長が苦しんでたというか悩んでたのはそこなのよ」曇り顔
ケイト「そっか…」
ティオネ「私達の場合はとっくに今の時点で超えた側で、わかってるからこそ言えることなんだけどね。
…わかった?
一々悩まなくっても、どうあっても変わっても、私達のあんたへの態度は変わらない。
もし間違ったら止めるし、家族同然のように扱うし、大切に想ってる。
あんたの言う家族はそういうものだったかもしれないけど、ここじゃ違う。
それだけは覚えておきなさい。
で、変わらない過去のことで悩むより…今どう在りたいかを考えなさい。
過去に飲まれて暴れるのが怖くても…それ以上に頼って、信じて…寄りかかりなさい。
わかった?」
ケイト「………うん。わかった!
教えてくれてありがとう!
頑張るって、空回りみたいになってることあるんだね^^;」
ティオネ「空回り所かその場で回転して周りどかばきしまくってたけどね」溜息
ケイト「うっ;」ぐさっ!!
ティオネ「でも、お蔭で掴めたこともあったんじゃない?
なんかすっきりした顔になってるわよ?」微笑&なで
ケイト「!…そう?」
『うん』こく
アイズ「落ち着いた感じがする」
ティオナ「そうそう!
前の時は余裕なくって、もっと切羽詰まった顔してたし」
レフィーヤ「今はもうピリピリしていませんよね。
前は考え込んでる時間が多いみたいで、眉に皺が寄っててちょっとだけ怖かったです。
近寄りがたかったというか;」