第68章 騒動
ケイト「自分にとってのみなり、何なり…それなら何をやっても無罪かよ。
殺しても後悔も何もなく、殺された記憶を持つ輩にどんな扱いしても何やっても正義かよ。
私はそうは思えない!あの世での裁きもそう言われていた。
滅神を何とかしてでもこの世界は消して欲しくなかった」
フィン「はっ!)リヴェリアが言っていたことは…」←3062ページ参照
ケイト「頷)そのこと。
その結果…結論が出て、全消しとなった。
実に2000年以上ぶりらしいけど…
はっきりわかったよ……
殺すことも傷付けることも、ましてや「害すること」には…何の正義もないことが。
ただの「こう在るべき」という個人の押し付けに過ぎない。
正当性は、「害する行為」には生まれない。
たとえどんな理由や経緯があったとしても…
生まれるとすれば…『相手を思い遣ってのもの』だけだ」
フィン「人は…自分が考えるより、人のことを考えはしない。
君のことをそんなに重くも捉えない、深くも考えない。
それが人間だ…主なね」
ケイト「……醜いよ…」
フィン「でも…だからこそ美しくもある。
そこに変わりないと思うよ」
ケイト「…そっか…
あのね…」
フィン「うん?」
ケイト「…相手はさ、他の方が利益があったらずるいって思うかな?」
フィン「だろうね」淡々
ケイト「なら…どっちも得るものが高い価値になるようにすれば、双方気負わずに平穏無事に波風立たず事態を収束出来るかな?」
フィン「難しいと思うよ?
利益を求めたがるのが人だからね…強欲に無いものを強請る。
君のようなタイプなら喜ぶが、それ以外では喜ばれないだろうね。
そればかりかその純粋に相手を想っての心遣いをも曲解され兼ねない。
恩を売っている、逆らえないようにか、とやりたい放題さ←お手上げ
本人にそんなつもりが無くても勝手に捉えるのが人だ。努々忘れないようにした方がいい。
希望的観測は捨てるんだ。
人は…思ったより、自分の為になら非情にも残酷にもなる。
期待するだけ無駄だと思っておいた方が余程いい」
ケイト「そっか…
教えてくれてありがとう」お辞儀
フィン「いいや、こちらこそ←お辞儀
いつもいい刺激を貰っているよ^^」
ケイト「こちらこそ^^
ね、前々世の話をしたい…
いいかな?」
フィン「ああ、勿論」微笑