第68章 騒動
フィン「力で対抗できるのは君だけと矢面に立たされ」
ケイト「いや…ただの日常風景だよ?(きょとん)
さっきから何言いたいの?」首傾←眉顰め
自身の家庭の異常さに一切気付いていない。
フィン「助けを求めることを外でも悪とされ!!内でも悪とされ続け!!
表に出すことも感じることすらもおかしいこと、悪とされ!死にたいと何度も何度も願い殺すことを何度も何度も行い何も感じなくなって、それでも君が求めたのは何だ!!!?
仕返しか!?復讐か!!?
そんな些末なことにとらわれるよりは、皆が同じ想いをして欲しくないということにしか執心しなかった人間が、己を悪と語るのか!!?
君は、そうならざるを得なかった!!そう『させられた』被害者だ!!!」
ケイト「しょうがないよね、いっぱいいっぱいだったんだし
フィン「実父から殺されかけた時には祖父母からは「やめや」と下から叫ばれるのみで!」
ケイト「そりゃ自分の命が大事だからでしょ?
孫なんて後から産めばいい、自分さえ無事でいりゃいい。そう考える人だし…
如何にも考えそうな人でもある…
いつものことじゃないか。私はそうしようとは思わんけど…
いい反面教師だったよ?」
フィン「何が自由じゃないだ!!?
君は、自分を出せているじゃないか!!!!
その選択は、君自身のものだ。だから…」
ケイト「う~ん…
考えの自由すら、自分達に都合が悪いなら喚かれるなり暴力や暴言されて否定されるだけだし…
誰も守ってくれなかったし…家でも学校でも同じだったしなあ……
学校では学業以外考える暇があるなら勉強しろって縛られてたし、誰も守ってくれないから家と同じだと思って殺し続けてきたし、感情ないままだったら家でのそれがバレるからバレないようにしないと暴言暴力が悪化するから必死だったし…
……だから…守ってもらえたのも……そういう風に考えてもらえたのも…初めてだったし嬉しかったよ?
許せないとか、怒りとか、そういうの…私もそうしていたかもと思ったら言えなかったし、出来なかったことだったから…
だから…生きているだけで有難いと思えって実父の言葉をそのまま思うようにしないと…何仕出かすかわかんなくて、私自身…自分が怖かった。
いつか、実父のようになっちゃうんじゃって…
ただただ…それ以外見えなかったし、余裕もないし、必死だった」