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Unlimited【ダンまち】

第68章 騒動





フィン「…本当に……わかっているのか?」

ケイト「……うん…

気付いてた…

本当にいい人なら、最初から『誰から言われずとも』する。
された側の気持ちや心、感情を察して、痛んで、やらないように、繰り返さないように頑張る。

それが出来ない、重んじない時点で…決して『いい人』ではない。人として底が知れてるって……


わかってた…だけど……優しさだけでも、希少なものだから…そう、信じたかった……

でも、違った…
そうだよね…殺したことや傷付けたことや人や国のものを壊しても、ああだったんだから…

死ぬ気の対象として、死ぬ気弾を撃たれた時点でのやりたいこと以上の後悔の対象として、本人には映らなかった。見れなかった。後悔も、反省も、それ以上に抱いていないから…


実父でさえ…逮捕されてから、多少は繰り返さないようにしてたし…
ま、それでも地獄落ちなんだけど……

正せなかったし無いものと見続けてきてたし、意識改革も出来ないまま虐げ続けていたから…

あいつは逮捕されたことが一度しかないし…肝心の傍にいる人が、その意識の低さを誰も正そうとしなかった。


実父とは違って優しくても、どっちもいい加減で…粗忽で…だから……

一番の全世界地獄落ちとなる要因は…
本人は意識してなくても、守ってくれる人達を隠れ蓑にして繰り返し続けて、それに抵抗も後悔も反省もないから、なんだろうなって……



私は…もう……同じような人は、もう見たくない……

同じ結末を辿る人は、見たくない…
だから…戦うよ……


過ちを繰り返さないように努力しないこと、犯罪行為をしないように頑張らないことは、人として恥ずべき行為だと…
した後に、気付いた上で、言動が伴っていなければ…それすらも殺していることだと……

神国において犯罪行為とする。



人を害することは…必ず、あの世で丸々自分に返ってくる。
この世では返ってこなくても…

まあ…基本的には個人の自由にしかしようがないのが常だね…;」

フィン「…そうか…わかってくれて何よりだ。

辛いことを思い出させて済まない」お辞儀
ケイト「ううん、お陰で肝心なことにちゃんと気付けたから…ありがとう^^」

フィン「いや、礼を言うのは僕の方だ。

何しろ…我が儘を聞いてもらったのも同じだからね」肩すくめ苦笑
ケイト「お互い様だよ」くすり


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