第68章 騒動
かなり拡がったばかりか、スカイボードがかなり自在に扱いやすくなっていた。
そしてその分、更に上空へと移動していた。
直径14kmの球状、ということは…
球の一番下が地上14kmの場合、一番上が地上28km地点となる。
より空気が薄くなり、気圧も下がり、高山病になりやすくなる。
まあそれも各個人に応じて最も過ごしやすい気圧と気温になるよう自動調節機能があるから、別段何ともないのだが…
ケイト「常に引っ付いていて//」ぴとっ&すりすり
そう言いながら、説明中に頬を僕の頬へ付け、摺り寄せつつ寄り添ってきた。
外界エリアにあるもの(2411ページ参照)の説明もし、見通しを立てた中、急にだ。
実母の『温もり(愛情)』だけが支えであり、最も強く、一番大きい存在だった。
だからか…人の温もりが人一倍好きなようで…‥
甘える時は必ず、抱き締めるなり、接触するなり、手を握っても擦ってもくる。
まるで動物のように…擦り寄り、愛し、慈しんでくれる。
だが…1つだけ釘を刺しておきたいことがあった。
ケイト「いずれは…手引書を作成するんだ。
皆が皆見れて、こう乗り越えればいいんだって思えるように…
で、合わない人がいれば問い合わせするようにして、各個人に合った選択肢を増やしていって…
ただ愚痴を聞いて欲しい人ぐらいになるまで、頑張りたいな…」
継続は力なり、日頃の行い…
だが…悪質な、醜悪な人達に嵌められる人は多くいる。
フィン「いいかい?
殺しをしても、傷付けても、壊しても、自分のしたいことの方が上なんだ。
そういう人の方が数多くいる!権力や力で黙らせてでもし続ける人達がいる!捕まらないから大丈夫と陰でし続ける人だっている!
殺したくない、傷付けたくない、そう口先だけで言う。
だが、その本質は、自分の手で殺しても、いくら傷付けても、たとえ何をしたとしても、その本人の中で一番大きい後悔は『自分のしたいこと』なんだ!
基本、人は自分のことが一番大事。次に人だ!
本当に人のことを大事に考える人なら、最初から言われずともそうしているはずだろう!
言われなければ気付けない時点でわかれ!!
明らかな犯罪行為をしても繰り返さないよう自ら動けない時点で、言っても無駄だと自覚しろ!!!
君のようないい人は…心の美しい人は、限りなく少ない!