第68章 騒動
フィン「そんなに難しく考えなくていい。
いくら相手があの世で苦しむ姿が透けて見えてそれに怒っても、不当な扱いをしたと地獄落ちした他人のそれに苦しんでも、人はその人の理屈でしか動かない。
土台無理な話なんだ。
多角的に見て、人を判別すればいい。
無駄な相手ぐらい、自分で見切りをつけてくれ。
始祖神が生まれる前のように…
優しさが毒になることもある、下に見られ付け入られることもある。
都合のいいように利用し、やりたい放題になって滅んだ国や世界だってある。
優しさは悪ではない、だが命取りになることもあるんだ。
おぞましい外道に、決して表に出さない下郎に、いいようにされること、スケープゴートや囮にする人もいる。
真偽に関わらず言いたいように言い、人へ目や考えを集中させて、自分だけ安全圏へと考えて好きに動くものだっている。
不利な状況しか作らないんだよ…まともな相手でない限りは。
一つ壊れれば連鎖的に他のまで壊され皆滅される。
一つ乱れれば皆乱れる。
無理に生かし更生させようと温かい目で優しく接した結果があれだ。
闇も光も何もない。
理も時間も空間までも、他の魂までも何もない。
闇は光の母となると示してくれ。今までの過去も光としたように…」
ケイト「が…頑張る;
でも、あの時は本当に焦った…」←3135ページ参照
フィン「ん?」
ケイト「本当によかった―――
当初では語弊のある言葉を神様から聞かされて、一瞬「私の方が無限大の内たった11、子孫まで含めば3のみ」かと思ったよ。
天国行きの数」
神様『真意を読みなさい』
ケイト「はい;
彼のことだって話の流れからわかったけど…紛らわしいからわかるようにって神様にお願いして、時間に干渉して変えちゃった;←苦笑
勝手なお願いをしてごめんなさい」お辞儀
神様『そこに関しては問題ありません。
これも修業です。
事前に情報をちゃんと知っているでしょう?
そこからちゃんと考えるなり、どうしても気になるのなら聞くなりして確かめなさい』
ケイト「はい!
言葉を字面のまま受けたり勝手な解釈をしたり決め付けるなってことか…
気を付けよう!」
神様『着実に…成長してますね』微笑&温かい目
よしっ!とすべき課題が見えてメモを取るケイトに、神様は微笑んでおり、僕も即座に頭を撫でた。