第67章 躍進
ケイト「?何のこと?」
フィン「…人の言葉を話し動く知性ある動物を殺す目的でとらえた軍人達の前で、銃を向けられ監禁されながら君は必死に動物へ訴えかけていたんだ…
「手を出すな!壊すな、傷付けるな!
もしすれば、傷付けたり殺す大義名分を与えるだけだ!
その為に動いてるんだこいつらは!
後からでもこちらからではなく向こうからされたといくらでも言える!壊したのは向こうだとも言う!
証拠なんて後からいくらでも捏造する!人をおとしめる為なら何でもやる!!それが人間だ!!!
気を付けろ!!お前を何がなんでも殺す気だぞこいつら!!!」と。
軍人は「人聞きの悪いことを言わないでくれ」と口では言っていたが、頑なに凶器を常につけている危険物として処理しようとされていた。
まあ、終末神の浄化の前での出来事なのだけれど…
人への危機感は、誰よりも上なのかもしれないね。
幼少からずっと、か…
更には7歳の時の肛門への性行為で、力の差を思い知らせた。
性虐待、DV、高圧的な言動、日常的な虐待」
ケイト「あっちじゃ15になってからはとんと減ったらしいけどね?
でも…刻み付けられたそれが、傷が、容易く消えるとでも?
消えないように徹底され尽くした、計算され尽くしたそれが、容易く解除できるとでも?」ふっ&にや
フィン「…本当に…大丈夫かい?;」
ケイト「ああ…大丈夫さ……
でも、覚えておいた方がいい…
人間なんていうのは、必要以上に残酷なものだ。そればかりではないが…陰でも、表でも、何でもやるのが非常に多い。
最も醜く、醜悪で…だからこそ…まともな人が美しく、眩しくすら見える。
それが人間だ」
フィン「…染まらないでくれてありがとう」
ケイト「?当たり前だろ。
どれだけされたら痛いのかわかってるのに、わかってて人へやろうとは思えないんだから、私の場合は」
フィン「…ああ…そこに感謝したいんだ。
本当によかった」微笑&安堵
ケイト「……今…なんとなくだけど、フィンの気持ち、わかった気がする。
大事に想ってる人が…こういうので苦しんだり、自らの死を望んだら…哀しいし、辛いよね。
他人事みたいな言い方になっちゃったけどさ…不謹慎だけれど、嬉しいよ^^//」
フィン「なら…(ぽんっ)←背に手を置く
今後の行動で…示してくれ」
ケイト「うん」