第67章 躍進
フィン「難しい問題だね…
彼方立てれば此方が立たぬ…」腕組&瞑目←考え込む
ケイト「ね…;
どっちにもよくって…難しいね;
苦労は買ってでもせよとあるけれど、皆によって学ぶべき形は違うし…
困り者だよねえ…
ただでさえ、生まれながらの国民は不条理から徹底的に守られてるから、される立場を知らない分学び辛いだろうし…;
「人の意思の一切を無視して虐げる」…
それが「悪」だというのは確実だけれど、敵だった立場のものに偏見を抱いて強いていれば同類だし。
でもやってる当人ほど気付かないし、だからこそ入れなかったのも、地獄落ちになるのももう十分わかってる。
だから…それに振り回されて死んでここに来た国民の皆には、地獄落ちの道は歩んで欲しくない」
フィン「だからこその人格性を重んじた法律なんだろう?」
ケイト「うん…
中途半端な覚悟で人の人生に関与されちゃ困る。こちらが惑わされるだけだ。
関わるだけ関わっておいて責任を取らない。それこそふざけるなと思う。
…って、これは同じ?フィンも?」
フィン「僕から言わせれば誰でもそうだと思うよ」
ケイト「よかったあ…;
押し付けになってたらどうしようかと思った;」
フィン「と言っても極端な話、人によるのは間違いなさそうだけれど…」
ケイト「うーん…でもね?
『正しくても間違いであっても関係ない。行動に移すからにはそれ相応の責任を負え』
って話だと思う。共通して言えるのは」
フィン「それはそうだろう…
で、『人の強いる部分は、「地獄落ちしない為に」ではなく、人の立場や気持ち、意思も含め心を重んじて動くこと。
ついやってしまったとか動いたとしても、それが罪ならばその責任から逃げず、ちゃんと背負い、それ相応の償いをすること。
その償いとは『繰り返さないこと』』、といった具合かな?」
ケイト「うん。
命や物への扱いも大事にして欲しいね。
でも殺される覚悟もない奴が、命をどうこうするなんて…馬鹿らしいとは思わない?
かと言って、殺される覚悟さえあればいくら殺していい訳でもないけど。
人権あるなしで差別しない。
差別されるそれを学ぶ、大事にする大事さを学ぶ。
地獄落ちさせない為には…自らの行動の責を負え、というのを徹底させることかな。
他は大丈夫だから」
フィン「追々詰めていこう」