第66章 穢れ
『???』
フィン「それは…人によって尺度が違うから難しいということかい?」
ケイト「んとね…彼みたいなのもいるでしょ?
根が善良でも、初対面の立場で敵なら「搾取して、搾取させない自分だけ」な人。
それだけで人の善性ははかれないと思う。
思い描く理想の善性も違うくない?
皆、違うよ?
だから尚更はかれない」頭を振る
フィアナ「ああ…
だから魂の選別と同じようにして分けているのですね」
ケイト「うんうん。
大雑把じゃ、絶対穴が出るから…そんなことなったら申し訳ないし」
アスフィ「後々大変なことになりますし、入れただけで不幸になりますからね…
自分を守れるほど強くは当たれないから」
ノアール「でも不幸にしている自覚もなければ、自覚してもしないようにはしない人だから入れないのよね?」
ケイト「そこは勿論そうだよ」頷
アスフィ「だとすると…難しいですね。人への説明が」
ケイト「うん…」
フィン「ンー……
あくまで…波風は立てたくはないんだね?」
ケイト「うん!
出来る範囲だけね?
それでも誠意が感じられないって喚く人がいるから」
アスフィ「低能な人です」
フィアナ「そういう人は何をやっても言いますよ」
フィン「というよりまず人の話を聞かない」
ノアール「そもそもいじめっ子に道理なんてあるの?
聞いた試しなんて無かったでしょう?」
アスフィ「思い通りにならない人=悪でしかないのですし、相手にするだけ無駄では?
自分本位なだけですし」
フィアナ「わざとでない罪よりも、わざとする罪(いじめ)こそが一番軽いと公言する厚顔無恥な人ですよ?
相手にするだけ馬鹿を見るのが関の山です」頭を振る
ケイト「……もしかして…実体験済み?」
『体験済み!!』
アスフィ「だからこそはっきり言います。
あんなのは善意をいくら示した所で恩義なんて感じません!
それ所かその上にあぐらをかき、くだをまくだけです。
放置しなさい!!」
ケイト「は…はい;(たじっ)
皆の意見も聞いておこう」←市民カード見やる
が…「人の姿をした悪魔」「いい人という世間体の皮を被り、裏で如何様にでも好きにする善性も欠片もない悪魔」という認識が横行していた。
というより…「全国民の共通認識」となっていた。
まあ…皆が不幸にならないなら、それでいいか……