第65章 新たな冒険

ケイト「なるほど？

彼は悪いことはしてないんだけどなあ…
作者が、彼のみに合わせて周囲を、それを受けた感情や彼の都合に合わせてすぐ動く、振り回されるように書いた弊害かな？

周囲の意思、気持ちや考え、彼のみの都合に合わせ過ぎている。
周囲の意思や感情が感じられない。考えの違いも分からない。全て彼の都合のいい域を出ない。
それが嫌なんだよね？」

ノアール「ええ。無視されるわ。
絶対に。

だってあなた相手ですらあれだったのだもの。
私だったら協力したくない、と逃げるわ。

命をかけるとしてもただ自分が嫌だからという気持ちだけ。抱かれなかった相手は堪ったもんじゃない。
結局は全てが自分の為、居場所を失いたくない。明け透けじゃない。


彼は、『あなたのように「相手の不幸な姿が見たくないから、幸せになって欲しいから」』という域まで行かない。
もしその域にあるなら、最初から敵を倒した後、そう動くに至った理由に寄り添い何とか力になろうと頑張る、考えを巡らせる、敵の為に尽くすわ。

たとえ自分が損をするとしても相手の幸せの為に動く、それが尽くすということでしょう？
彼は…利用するだけ利用し終えたら、何もしていないわ。

だから彼は本質的に甘ったれ、自分可愛がりなんでしょう？←2335,2469,2490～2494,2501,2547ページ参照


まるで奴隷のように彼（主人）に延々付き従って有事に盾にさせられて本人達には拒否権も与えられない。
私の目には作られた存在にしか見えない。

彼の都合にのみ合わせて当然のように延々事態が続いて、本人は修業しない。他力本願。
いつ如何なる時になろうと引っ張り出される。自由などない。異なる意思など赦されない。全く存在しないようにさせられる。

あれを利用と言わないで何というの？」

ケイト「まあ悪くても善くても、人によって見え方も受けている事象も違うんだから、感じ方も違って当然でしょ。

でもノアールの言いたいことも何となくわかるなあ。
確かに明け透けだったね…逆に彼が尽くす場面が少な過ぎた。

ノアール…その見解って」
ノアール「仕方がないでしょう。見えるのだから…

あなたも…神から見えるようにさせられているじゃない。
こちらの世界を、私達を、その全てを…自らとは異なる存在として」

ケイト「ああ、知ってる…事実そうだ」