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Unlimited【ダンまち】

第64章 新たな指摘





フィアナ「で…かれこれここで小一時間話してますが、心置きなく集中出来そうですか?」

ケイト「あー…その、最後に一つだけ聞いてもいい?←恐る恐る挙手
彼のことなんだけれど…

本当なら、そういう能力を有していない、理が歪んでいない世界だったら…どういう世界になっていたの?」

フィアナ「まず学校の方へ通えません。不登校になります」
ケイト「ええ!!?;」

フィアナ「自分が殺したかもしれない。そうなっただけで自首する魂だったのです、本来なら。
モレッティの時と同様にね…たとえ未来の殺しでも変わらなかった、『はずだった』のです。
彼が彼のままであれば…ですが、原作の流れの強制力に伴い、変わってしまった。否、変えられてしまった。

本来の世界では、原作のようにはなり得ません。
まず、殺しの重圧に耐えられず、咽び泣き、部屋にこもりきりで不登校になっています。
それで皆の元気付けにより乗り切れたとして…

自分が殺した白蘭、それも殺された記憶を持っているとわかった際にひどく狼狽し、罪の意識から再会を拒みます。
そして再会する際、死ぬほど謝ります。

怒りに我を忘れていたことを…あれは正義では毛頭無かった、ただの自分の感情の押し付けであり、世界が救われることなんて知らずにいたことを。


元敵の方でもかなり変わっています。
本来ならば、アルコバレーノの最終決戦でも、彼のチームが戦っている際に決して参加しないという選択を取っていました。

九代目の気持ちがわかると、無責任な発言で傷付けられた。
他のパラレルワールド全てが見えることから、人の闇と触れる経験が多過ぎたこと。それに伴いゲーム感覚で捉えるしかなかった。それらの経緯や、思うに至ったことを、ただゲーム感覚で見ているだけという現状のみを見つめ、ただの悪党だと理解できない存在だと決め付けられ続けている。

彼の存在が不快でしかないんです。
洗脳と毒という能力が無ければ、ただの独り善がりで主観的でしかない、見えていない『彼等のみ』にとっての正義を貫こうとするだけのガキでしかない。
勝手な都合で人を振り回す、力でねじ伏せるだけねじ伏せておいて都合が悪くなった途端接触を取る、相手の都合が悪くなったらいつでも力を貸すという訳でもない、一度として無いし心配したことすらも無い。

彼に力を貸すことへ繋がることは全力で避けます」


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