第64章 新たな指摘
ノアール「依存性の高い薬物ドラッグですか?;」
フィアナ「それ以上よ;
魂の核の奥深くにまで行き届くほど…
感染力も拡大力もインフルエンザ以上に高く、麻薬のように執着させるわ」
『本当によかった…;』
アスフィ「ケイトはもう彼の件で振り回されないのですよね?;」
フィアナ「ええ。きっとね…
もう大丈夫よ…
あれだけ深く侵食されてたら誰でも狂うわ;それも認識や価値観ごと…」
アスフィ「確か洗脳が解けたのは…
つい最近で、あの時でしたか?←2465~2488ページ参照
当初は微塵も気付けてすらいませんでしたし、そんな人じゃないと言い、彼がいい人という認識に執着までし続けていましたが…」
ノアール「あ、帰ってきた」
ケイト「ごめん;
お前達とゆっくりするって言ってたのに、決めてたのに、つい走り出しちゃってた…;」
申し訳なさそうに後ろ頭を掻きながら謝るケイトに、私達は気にしなくていいと答えました。
アスフィ「あの…彼の事、もう気にしてないんですか?
さっきまであんなに流せないって;」たらたら
ケイト「うん!もう大丈夫!(拳突き出して見せる)
心配してくれてありがとう^^
何でかなー、頭の中の霧が晴れた気分!」
ノアール「本当に気にしてないんですか?;」
ケイト「うん!(大きく頷く)
もう死んでる所か魂ごとほぼ全世界から消滅してるんだからどうにもしようがないよー^^;(掌を上から下へ、やーだーと言うかのように振る)
私に今できることは!この死を無駄にしないこと!同じ轍を皆へ踏ませないことだ!
さあ!頑張るぞー!
やっほーい♪」拳を振り上げると共に神の力を解放して情報収集
『……;』
ノアール「なんか……え?;」
ケイト「こっちは彼の魂、まだ存在する世界だけど、どうしたら同じ轍を踏ませないで済むかなあ?
まあできることやって無理ならしゃあない!諦めよう!
本人の選んだ道なんだからー^^♪」かっかっかっかっかっ!
アスフィ「これって一体…;」
ノアール「変わり過ぎじゃない?;」
アスフィ「天と地ほど違いますよ?;」
それまでのケイトからの変化の大きさに対して、ノアールと共に戦慄する中
フィアナは新たな事実に気付いたようで、目を震わせながら狼狽し、涙まで浮かべていました。
ビフォーアフターは次のページ。