第64章 新たな指摘

ティオナ「うーん…価値観と認識の相違、だよね？」

リュー「思い入れの深さもあるかと思われます」

アスフィ「他には何でしょう…
自己愛、今まで只管に愛でて愛してきた『つもりだった行為』の価値が変わることへの恐怖？」

ケイト「まあともかく…相手にするだけ損。
それだけはよくわかったよ。

彼は…その場のノリと勢いで突き進んでいるだけだ。


差し詰め…死ぬ気になれば何でもできる、というのがコンセプトなんだろうが……

何をやっても裁かれず、それごと愛される全肯定、受け入れない人が居ればそれはおかしいと否定から入られ会話にもならない。
典型的な主人公マンセー主義なんだろうな。

読み返せばよくわかるよ」瞑目＆天仰ぐ

テロップ『まるで嘆いているようだ…；』


ティオナ「意味がわからないけれど…？；」

ケイト「私だって整理してわかったこの情報に困惑してるよ；」

アスフィ「まあ事実ですし…；」

リュー「とりあえず…違う価値観、ということで流しましょう」

ティオナ「うん。
ケイト、いい？

距離を置いて、小さな石ころだと思おう！


皆が皆、違う価値観とか、違うものへ思い入れとか、色々持ってるし。
ケイトだって私だって、大事な人が殺されるのが嫌なのは同じだから。

だからこそ気付けたことなんだろうけれど…ご立腹もよくわかるんだけれど…；」視線逸らし

ケイト「すっ）←正座

誰よりも愛し、誰よりも嫌っていると自負しております」真剣＆開眼
「「「それどんな状況！！？；」」」


ケイト「愛しているからこそ嫌いになりました。
全部率先して無駄にしてくるし」

アスフィ「深く考えない人なんですから；」
リュー「ケイトも考え無しときちんと見えていたでしょう？；」
ティオナ「て言うか話し始めた頃、気付いてないのケイトだけだったし」


ケイト「ともかく…彼と、彼の信者は価値観が同じだけ。気を付ける。
相手にしない、気にしない、気にも留めない。

これぐらいかな？」

ティオナ「腸は大丈夫？；」
ケイト「痛い」きっぱり
『休め！！；もう考えるな！』

といった論争が昨晩、治療場から領主館へ帰還した後に寝台で起こっていました。

彼の例の件に関しては完全に全て整理がついたようで、晴れやかな表情へと変わっており、最後に一言呟いた。


仕方ない、見切り付けよう――と