第63章 新たな来訪
ケイト「相手に気付かせず、如何に撃つか。
死角を自らと相手の動きから如何に作り、相手の動きを利用して威力を高め放つか。
そこが醍醐味でもある。
気付かれた時点で避けられると思うべし。
妻に教えておいたから、受け継ぐ人が残っていたらいいんだけど…難しいよね^^;」
「「「ここにいるから/ので」」」
ケイト「ありがとう^^
これらは決して、自ら危害を加えるものであってはならない。
全身の動きを、出す動き、拳なら拳を強めるように「重ねて」撃つこと。
それだけでもかなり威力が異なる。
『重ね』無くして、全身の力は集約されない。
奥義を教える時に教えたのは、絶大な威力を門下生レベルに教えない為だ。
危険過ぎるし…
もし教えるとしても…遠心力を利用するよう『円』の動きを常に意識、ぐらいかな?
跳ね返されたとしてもその力ごと生かせるし、それまで自らした動きも相手から加えられたことによる動きも、動き全部が無駄にならないで済む。
上から下へ返すでも円にするだけで、0から入れるよりも負荷はかなり低い。
↑↗→↘↓って感じに…円の動きをイメージしつつ円滑に流れるようにする。
それを速めていけば一瞬でできるようになるし、速度も勢いも殺さず増す一方とできる。
力を抜いた状態の「最速」で合わせ、剣に刀が触れたと同時に『最大限の力』を乗せる。
それなら「最速」のそれによる「衝撃波」と共に、『最高の力が入った一撃』が撃てる。←11ページ参照
剛と柔を完璧に極めると…「押す」「払う」「突き」「斬る」を一瞬かつ同時に行った斬撃が衝撃波と共に繰り出せる。←850ページ参照
力を極めたのを『剛』、速を極めたのを「柔」としてね。←859~861ページ参照
「流石…古代発祥の武術だ。
モンスター、殊更『圧倒的に身体能力が上のもの』を倒すことに特化している。
今となっては…恩恵抜きでLv.6のアイズを倒せた理由がよくわかる」とフィンに言わしめさせた。←1035ページ参照
もし蹴りが一番やりやすくて威力も高いなら、反対の足で震脚してからだね。
右手は利き手なのもあり、速さと切れが左手より段違いに凄まじい。
左手は利き腕で力も強い為、ここぞという一撃、突きなどのそれに秀でている。
ただし右よりは遅い。
右手は切れ過ぎるから…避けてたんだけど、ね^^;」