第63章 新たな来訪
小狼「厳かな祭りですね…」
サクラ「はい…何か、とても喜んでいるように感じます」
ファイ「うーん…サクラちゃんには何が見えているのかな?」
サクラ「えっと…小さな光の粒が、嬉しそうに瞬いて、一緒に舞っています」微笑
「「「・・・」」」汗
小狼「…姫?;」たらーり
サクラ「とても…幻想的で、綺麗//」うっとり微笑&合掌
ファイ「見えちゃいけないものが見えてるんじゃ?^^;」
黒鋼「んなこたどうでもいいだろ。
それより宿だ。温泉にでも浸かってくる」
モコナ「あー、いいないいなー!モコナもー!」ぴょーん!←黒鋼の肩に飛び移る
黒鋼「てめーはくんな!」目くじら&睨視
なんだかんだ言って、5人共に楽しく過ごしていたようだ。
宿屋にて、温泉街に住んでいる国民のお婆さんと出会い、これから仕事なのだと言うそれに興味を示し、尋ねていた。
お婆さん「経験は為になる。
多ければ多いほどよい。
私のお仕事は、過去のことのおしゃべりさ。
痴呆防止にもなるし、それで給料も貰える」
情報をうまく纏める方法、最適となる言葉の研究に携わってくれた。
長年の知恵とは凄い、研究職の人は口々に言った。
それらの情報もまた伝わり…情報収集科へ大いに助けになった。
情報収集科とは…
こういう場合どうすればよいかの最適解を考える部署に整理して回す役割がある。
お婆さん「ここの領主様は、ほんにいい人だ。
あ、もう神様だったかねえ…
私の息子とその嫁は、孫を奴隷として売り、私を山へ捨てた。
生活の為じゃない、自分達だけが贅沢する為さ…
でも私は…流石に、悪事をしてまで生きたくはなくてね……
もうこれまでかと思った。
そんな時…神の力を使って助けて下さった。
そして…私の孫を買い取って私へ返して下さった、無償で。
あの人が掛けてきた言葉はどれも…
「私がお前達に望むのは、この国で怯えずに生きること。
恩を返したいというのなら、幸せになってくれ。
それを恩返しとして、私は受け取ろう」微笑
私達の幸せを願い…心を、気持ちを汲み取って下さるものだった。
縁もゆかりもないはずの私達を…一人一人向き合って、優しく接して下さった(微笑&涙目)
皆でよりよい社会を作りたい、何より幸せになって欲しい…
望まれたのは――ただそれだけだったよ^^」号泣