第63章 新たな来訪
神様『人の為を考えない、見ようとしない、頑張りもしない。
そんな人が天国行きできるような『徳』を積めているとでも?
あなたの影響を受けてか、感化されてか…
あなたの周りには、自分も負けていられないと努力する人が増えていますが……
神が好きなのは…見返りを求めず、他に誠心誠意尽くそうと努力できる人間です。
寧ろ「変わる前の彼」が好かれて当然など…何を持って言っているのですか?
罪を罪と認めず、人の都合も気持ちも何も聞きもしない人を、評価できるはずもない。
上辺だけでしか物を見れない節穴を、褒めれるはずもないでしょう』
ケイト『うん…御尤も、なんだけれど…;
ぼろくそに言っているように感じられないかな?;
私からすればただの彼が犯した罪の羅列、それを罪と認識していないことへの激怒や憤怒でも…他の人が見ればまた違うんじゃ?;』
神様『深く気にしないことです。
いくらそのつもりが無くとも、人は己から見た見方、思い込みで捉えます』
ケイト『悪口じゃ…無いんだけどなあ…;』
神様『放っておきなさい。
今後、人の中で生きていく上では必ず付き纏う問題です。
正しいだけでは生きられないのもまた事実。
自己や仲間だけ考えて他を顧みなければ楽なのも、あくどいやり方をした方が楽なのも同様に…
だからこそ、その中でもなお直向きに人を想い、努力し、動けることが何より『大事』であり、『尊い』のです』
ケイト『……そっか…そうだね…』
神様『いつでも…見守っています。
迷うこともあるでしょう。立ち止まることもあるでしょう。
それでも…あなたは、どんな相手にでも…その感情に寄り添おうとするでしょう。
ですが程々に…強過ぎる想いは、力は、我が身を滅ぼします。
心して、気を付けなさい』真剣
ケイト『ああ…ありがとう』微笑
神様『長々と済みません…では、また』微笑
ケイト『うん…ありがとうございます』お辞儀
神様『礼には及びません』
ケイト『力を今も送ってくれていることも、学びを与えてくれたこと、整理をする機会をくれたこと。
自己理解を深めるきっかけを与えて下さったこと…
平に、感謝します(お辞儀&真剣)
私にとって…大事なことだから』微笑
神様『……(微笑)
では…1つ、助言を残しておきますね。
今後あなたの助力になることでしょう』