第62章 新たな邂逅
ケイト「うーん…」腕組
神様『現に、あなたの国の取り決めを破るばかりか、結界を無理に破ってまで入ろうとしたではないですか。
そればかりか…庇われていると自覚するまで自らの非を一切認めない。
己から見て悪だから、差別だから消そうという一方的な我が儘のみ。←2536~2540ページ参照
その法の存在が何故あるのか、何を為しているのか、何を守る為なのか、あなたが果たそうとしていることが何なのか…真に理解しようとすらしない姿勢を敢行し続けた。
ですがケイト、あなたには…沢山のものがある。
たとえ世界中が敵に回ろうとも誰かを助け守ろうと動ける「義侠心」、それを言動に移す「勇気」、己以外の心を重んじる「礼節」、無償で助けようとする慈愛の「仁」、曇りなく見定め正悪を真に理解できる「智」、己に対して他よりも戒めようとする「厳しさ」が、あなたにはある。
言葉と行動を一致させ、人を欺かず、嘘をつかない。
だからこそ、あなたは沢山の信頼を得ている。
誠意を持って返した所で付け入られるのもまたあります。
だがそれだけが全てではない。
あなたは知ったはずです…実際に誠意を持って接してくれる人の存在を、その身を持って』
ケイト「…うん」微笑
神様『いいですか?
特定の人達のみ、救われることが常となれば、たとえ何をしようとも間違っていないとされる世界となれば、
裁きすらもできず、誰も彼もが報われず救われない世界となります』
ケイト「……だから…か。
救われるとしても個だけ、それも…他を気遣わず自分本位に動く者ばかりとなる。
そんな先には…滅び以外何もない」
神様『頷&微笑)…
神々が、彼の存在する世界を消す処断を下した意味…
それをどうか――忘れないで下さい』
再び、時は動き出す…
ばしゃっ!←ケイトの眼前で止まってた水が動き出し顔を覆う
ケイト「ぶふっ」
ティオナ「ケイトー!
ほらこっち来て!ビーチボールだって!」
リュー「ビーチエリアで遊びましょう!」
アスフィ「…私は本来、今日は共に居れる日では;」
ティオナ「固いこといいっこなしってことで!^^」
リュー「楽しみましょう?」微笑&すっ←手を差し伸べる
ケイト「…ああ…行こう!」微笑&すっ
リューの手を取り走り出した。
やっと…やっと、前へ走り出せた気がした。