第62章 新たな邂逅
ティオナ「そうやって…伝えられた「人の考え」に、真剣に考えられる人自体、そうはいないんだから…
そこは誇っていいと思うよ」微笑
ケイト「うん…
真面目に聞かない人とか、表だけよい返事をしながら実践しない人、生返事しておいて聞かなかったことにする人だっているもんね」
ティオナ「そうだよ。
だから気を付けないと!」
ケイト「へ?」きょとん
ティオナ「それに足元をすくおうとする人だっているんだから!」
『もっと自分のことを考えて!/考えなさい!/考えるんだ!』
ケイト「はい…精進します;(お辞儀)
どうしても…重ねちゃって、怒りやら闇が再燃しちゃうのかなあ…;
すっごく何回も言ったような気が…;」ずーん←肩落とし
アスフィ「それだけ…『あなたにとっては』根深い問題なのだから仕方のないことだと思います。
第一…あなたは、大事な人を喪い過ぎた。
更には家庭内で虐待やDV、学校ではいじめ、
暴力に常に晒され続け、仕返し等思おうものならよりひどい理不尽に日常的に遭ってきましたし…
やられたからと言って、やり返すだけやり返して相手の心を無視すれば…
それはただの暴力です。
どんな相手にも礼を重んじること、たとえ害悪をしてくる相手だとしても『それを通じて「されれば嫌な点(自己の感性)」を教える反面教師』として捉え、全てに感謝し大事に想うこと。
それを私は、あなたから学びました」
ケイト「私は……私への感謝や配慮が、一番足りないのかな。
でも…エゴみたいになりそうで嫌なんだよな…怖いし」
フィン『その時は教えるから安心してくれ。
線引きは今後、その都度話し合って決めていったらいい。
まだ、人生は長いのだからね…』微笑
ケイト「…ありがとう」微笑
そう言った後、思念が切れた。
どうやら…遠征にて階級主との戦いが始まったらしい。
陣頭指揮から状況把握まで、全てテストしていて忙しいのだろう。
そうこうしている内にアルとディが空中浮遊をし出したので、足を掴んで水につけた。
ケイト「水場で飛んだら、自分の体についた水がぼとぼと落ちて周囲の迷惑になるからダメ;」
アル&ディ『水落とした後は?』
ケイト「頭を振る)それでもダメ。そういう場ではないからね?
何事かって心配や不安になる人だって出るかもしれない」
アル&ディ『わかった!』