第62章 新たな邂逅
ケイト「私がツナに見切りをつけたのは、最期の最期まで一度として謝らないことなんだよね。
味方に回ったとして、回るまでに自分が相手へしたことに罪悪感を感じていない?
そう思わせるような態度と言動が端々に見えると言いますか…;」
ティオナ「うん、知ってる。
最後まで…殺しや命の重さへの葛藤も、重責や悩みも、謝罪も、助力してくれたことへの感謝も無いまま……
力を貸してくれる仲間がいるってひとくくりにして…殺しも傷付けも、最初からなかったみたいに気にしてないように見えた……」
アスフィ「普通…自分が殺した相手が目の前に現れれば、良心の呵責なり重責なり動揺するなりしそうなものですが…
やはり未来の殺しなのだからと切り離しているのでしょうか…
いえ、だとすれば何故現在のと未来のを悪者と同一視して?;」
リュー「ですから…
彼は考えない、人の話を聞かないタイプなんです」
ケイト「単純にね…
それまでのを無視されて、それでまたコロコロ変わられるのが目に見えてる相手に…信頼できるかと言われたら…うーん
難しいよね;
私にも、悪い点がある。けれど…
でも、流せるものかどうかは、やっぱり経験によって違うんだなって、周囲の反応を見て、わかった気がする。
何も感じていないのかな…
する前に気持ち考えたりとか
フィン『出来たら最初から地獄落ちしていないから』
ケイト「もうちょっと気持ち考えて、一貫してくれたら何も言うことは無いんだけど…
一貫しているからね、彼以外の皆。
だからどうしても目につくと言うか、鼻につくと言うか…反目し合うと言うか」
フィン『彼ももう少し断り方もあるだろう…
「自分には合わないからごめん」とか言えばいいのに……
彼等と来たら、頑なに「自分は間違っていない」「地獄落ち?そんなの嘘だ!」と否定的に言うばかりだから……
余計互いが目につくし、鼻にもつくし、反目し合うばかりだったのだろうね。
ここまで引きずるとは思わなかったけど;』
ケイト「13歳までマフィアとは無縁の生活を過ごせるように、ずっとたった一人で敵や暗殺者を家に行かさせない為に単身赴任で遠い異国の地で守り続けた父に対しても、やむを得ない事情を知った後になったとしても扱いも態度もあれだし…
家を開け過ぎたって…
DVや虐待を常に受けるより遥かに境遇いいのに…