第62章 新たな邂逅
リュー「しかし…知りもしない人に合わせるのは、難しくはないですか?」
ケイト「そうなんだよね。
裏打ちはできない。確証もない。
けど…何も努力しないよりは少なく、減っているはずだよ」
リュー「………そうですね…」くす
ケイト「他には何があったかなあ?」
アスフィ「もう十分です。
もう、しっかりと休んだらどうですか?」
ケイト「私はさ…
アスフィ「ここでぐらい、夢を見たい。見させたい。
その想いは、先程も聞きましたし、十分理解できています。
今はもう、疲れたでしょう?」
ケイト「……(俯)
……うん…」ぽつり
アスフィ「ならば余計です。
今日ぐらい、好きに羽を伸ばしてみては?」微笑
ケイト「……そうだね…(微笑)
そうしてみるよ!ありがとう^^
(マヤカシの中に…思考誘導の、精神汚染の真っ只中に囚われていたみたいだ。
今はもう…いい人だなんて固定観念に縛られず、洗脳や霧もすっかり晴れている。
神様と話せて…納得がいくまで話せて、本当によかった。
心より感謝します」合掌
急に合掌し祈ったかと思えば…
思い出したかのように顔を上げ、別のことを言い出しました。
ケイト「あ…」
「「「?」」」
ケイト「終末神…正確には、始祖神の闇のみの塊…
結局、闇ごと殺さず、闇のみを浄化だけしたから…死んではいないと思うけれど……
あの後どうなったんだろう?姿形も無く会話も無く消えたけど」汗&困惑
神様「…まず言わせてもらうと…
天界で既に始祖神として活動しているわよ?」
「「「「…………」」」」
ケイト及び周囲『え!!?;』
神様「実は封印の際、始祖神の持つ良心も刻み込んでいたのです。
もし仮に復活した際、復活と同時に滅ぼし暴れさせない為に。
浄化されたいと願うのは、誰かが苦しむのを心底嫌うから。
その為、あなたに浄化させる為に、わざわざ精霊王達を殺し、復活させることが後に出来るよう「精霊の森全体に張られた結界」内の時間を止めた。
あなたの力を受け、始祖神としての全てを取り戻す為。
謀からではない、純粋な願い、想い、それが魂の力を引き出す。
精霊である龍、精霊王の半身、魂の片割れを受け止める為、終末神はあなたを追い詰めた。
闇に呑まれ暴走しない域へ至る為、始祖神として本来の姿へと戻り復活する為に――」