第62章 新たな邂逅
ケイト「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ティオナ「ストップストップ!!!!」
ケイト「命への冒涜を善行とせし愚者めええええええ!!!!!」
リュー「闇が暴走している!!;」真っ青
ケイト「末代まで祟ってくれるわあああああああああああああああ!!!!!!!!!」
アスフィ「本気で呪いかけかかっています!!一旦落ち着いて!!!!;」
ケイト「された側の気持ちを延々味わい続けろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
その冷たい闇が展開し暴れ回る暴走は、3人がかりでやっと押さえ込めた。
ケイト「殺される…奪われる…それは命だけじゃない、感情も、心もだ。
その奪った側を被害者とし、命を奪うことに疑問も何も感じず笑って過ごせる人を…いい人とすること…
その意味を、しっかりと考えろ」
ティオナ「じゃあ彼をいい人と思う人は感情を踏みにじられてもいいの?
ケイト「一体どれ程の人の感情が!
その彼や、強要に踏みにじられてきたと思ってる!!?
どれ程無神経な言動か!!!わかって言っているのか!!!!?」
ティオナ「ごめんごめん!;
いい人だって思っている人が言いそうだと思って」
ケイト「苦悩する輩なら別だ。してきた輩なら別だ。
考えた末の果てのそれなら別だ。殺した後に苦悩するなら別だ。
だがな…
それをその場限りで終わりとし、殺したことに何も思わず、悩まず、苦しまず、何も感じていない時点で!
殺害者の彼が!!
「善人」の皮を被って、決して責めない仲間に囲われて、安全圏から「どうした?責められるものなら責めてみろよ」とせせら笑っているようにしか見えないんだよ!!!
たとえ意図していなくとも実際そうなっているから、そのことに不思議とも思っていないから…
気付かないまま、『殺した「後」の言動』の罪の重さと向き合えないまま、理解しないまま、苦悩しないまま…地獄落ちにまで辿り着いた。
だから…鬼も、鬼神様も…ああいう風に言ったんだろうな……気持ち悪いって…!
もう…………聞き飽きたよ…………
殺した後、その重みを背負わないことすら…正しいと主張する言葉なんかはっ!!
殺そうとする立場、殺しに至るまでの経緯、苦悩や気持ち…
それらを無視し、怒りやその場の勢いのまま一方的に殺せば
それは虐殺であり、ただの暴行だ」
