第2章 冒険者・1日目
ロキ「あー…まあ、その…なんや。
めっちゃくちゃ…えげつない数値やで」
アイズ「見せて」ばっ
リヴェリア「待て。先にケイトに見せるべき…なんだ、これは」硬直
ロキ「んー。一応詳細言うてこか?」
リヴェリア「そんな次元じゃない!!」
ケイト「え?;何?;」
リヴェリア「なんなんだ、これは!ロキ、何かしたのか!?」
ロキ「ふるふる)いんや。うちは何もしとらん。
多分…愚突猛進(フール・ハーディ)が原因やと思うで?」
アイズ「!!」
私が見た数値(ステイタス)は、今までに見たことの無いものばかりだった。
魔操作…周囲及び自らの体内の魔力操作技能向上。
精霊導…契約した精霊の声を聴く。新たな魔法の創造、周囲の状況を全感知。
精霊寵愛…どんな怪我を負っても瞬時に完治、全状態異常無効化。
愚突猛進…数値・発展アビリティ・スキル・魔法の制限解除及び限界突破及び【経験値】倍加。
クリエイト…魔法そのものをも創造する無詠唱魔法。
ロキによると、発展アビリティと各スキル及び魔法はこういう効果を持っているらしい。
じゃあ…この『?』は一体何?
アイズ「ロキ、この?は一体何?」
ロキ「さあ?うちにもわからん。目覚めそうで目覚めとらへんねやないか?」
リヴェリア「だとしても異常過ぎる。イレギュラーだ」
ロキ「まさか人にもイレギュラーが出るとはなあ…
このスキルは秘匿するにしても、異常過ぎて隠し切れんで」
ケイト「えっと…?;」おろおろ←状況掴めてない
ロキ「あー。安心しい。うちが護るから。
で、精霊って書いとるんやけど…精霊と契約しとるって、どういうことや?」
ケイト「えっと…(ちらっ)
私がまだ物心ついてない時にまだ下級精霊の時に契約したみたい。
契約と言っても単なる情報の押し付けらしくて、姿は見えないようにしてるみたい。
クリエイトっていう魔法で、「いつもありがとう」って伝えたくて身体の中の熱いのを送る感覚で行ったら
それで精霊が力をもらったからか上級に進化して全属性使えるようになったらしくって…
それがきっかけで精霊寵愛というスキルが発現したんだろうって」
ロキ「ふむ。なるほど…どうやら嘘やないみたいやな」←神だから嘘か見抜ける
リヴェリア「フィンとガレスにも知らせる必要があるな」
ロキ「そうやな」