第61章 新たなる発展
そして神が私へ右手をかざした瞬間、ある光景が伝わってきた。
というか…何で神様は浮いたまま?;
それも…力を使えるの?;
あ、天界から降りた際の制約を受けてないからか!
ケイト「んっと……あ…」
神「見えたかしら?」
ケイト「うん…
商店街の取締役の女性?から裁判を起こそうとしている世界、それも示談金で何とかしようとしている。
けど、それを咎められている」
「幼い子供だったら別段、ごめんなさいとか、弁償しますという旨があったら別にいいよ?
でもね、1年間やるだけやった後…それも今になってからっていうのはどうなんだい?
あんたは頑なにリボーンがリボーンがって言うけれどね?
本気で迷惑をかけて申し訳ないって思っているんなら、「死ぬ気で謝る!」なり「死ぬ気で直す!」とか「死ぬ気で弁償する!」ってなりそうなもんだろう?
逆に自分で自分を追い込める要因を口に出してるんだよ。わかるかい?」
彼「ひっく」ぽろぽろ
「泣きたいのはこっちの方さ!
泣いて直るんなら、今までのことが好転するんなら、裁判も警察も要らないんだ!
加害者のくせに被害者ぶってんじゃないよ!
一体どれだけの人があんた一人に泣かされてきたと思ってるんだい?
これまであんたが壊してきたのを全て直したのは、壊したあんたではなく私達!それも自費だよ?!
何で責められなくて当然だと思ってた?
ばれないとでも思ったかい?」
彼の母「大丈夫よ、ツナ。私が何とかするから」
「あんたもあんただよ!」
彼の母「え?」
「彼も彼だがねえ。
あんた、このままだと破産するよ?」
彼の母「??」
「そうやって何でも庇って、金さえあれば、金さえ払えば赦されるとでも教えるつもりかい?
また繰り返させるつもりか?
親にはね、悪いことをしたら悪いと教える責任があるんだよ。
自分がされても嫌なことは最低限でもね。
あんた…」
彼「…?」
「あんたは、自分のものを無断で壊されて、何事も無かったかのようにされたらどう思う?」
彼「いや…です」
「なら、何で人にし続けた。
そしてその後、さも当然のように笑って過ごせた?」
彼「…」ぼろぼろ
「……やっぱりか…
奥さん…こいつはね、泣けば赦されると思って泣いているんだよ。
これ以上責めないでって泣いているんだよ。
甘やかし過ぎたのさ」
