第61章 新たなる発展
ケイト「本当にいい人って…一体何なんだろうな……
立場によって変わるのに、何で見ようともしないでいられるんだろうな…
いい人だから…何でもやっていい。何でも許される。
そんな認識が横行してしまえば…殺人者だらけになる。
殺人を犯すことに何も思わない人ばかりになる。
そうなれば…地獄落ちの人達が遥かに増す。そのことの方が、私は怖い…」俯く
アスフィ「…そんな先の未来まで…」
その時、私(アスフィ)の脳裏には神ロキが話してくれたことが浮かんだ。
ウレイオスについての話を…
ロキ『あいつはな…遥か先の未来まで憂いている。
人の未来のことを地獄落ちへ変わってしまうことに心を痛めている。
それも…自分のことのように、な。
だから始祖神という名前よりも、ウレイオスって呼ばれ続けとった。
あいつはな…優し過ぎるんや。
付け入られるって言うても、どんなにやめろって言うても、やめれんぐらいに…人の心に、立場に立ち過ぎる、考え過ぎてまう。
そこが…あいつの長所であり、欠点や』
リュー「理解に苦しみます。
平気でいられるのに、何故傷付けたくない殺したくない等と宣うのか」
ティオナ「だから…その場限りなんだって。
ただ思ったこと、感じたことを言っただけなんだと思うよ?」
リュー「その為の努力もしない、したがらないくせに、一体どの口が言いますか!」眉間に皺を寄せる
アスフィ「…怒りもご尤もですが…一番憂いているのはケイトです」
ケイト「私の不満は…それぐらいかな。
彼には地獄へ導く才能がある、そう神様から評された理由がよくわかった。←2300ページ参照
でも同じ魂がこの世界にもいるから、そのことがかなり不安要素ではあるなあ…;
生涯コクーンには来ないで欲しい;」う~ん;←腕組み&瞑目
終いには頭が痛いのかこめかみを押さえ出す始末…;
アスフィ「…立ち入り禁止にしますか?;」
ケイト「いや、流石に私個人の都合では無理だと思う;
と言うか通ってしまったらしまったで申し訳ない;」肩落とす&嘆息&瞑目
アスフィ「…度重なる問答の目的は…
問題の核心に迫り、人々を救済する必要が全くない環境を築き上げることなのでしょう?
問題は…そういった言動や態度に示しても悪と思わない認識なのだと」
ケイト「うん…何かしら悪影響を齎されそうで怖い;」