第61章 新たなる発展
だからこそ…大切にしなくていい命などないと、どんな人でも大切に想っているのだと――
何ものをも自分のことのように、自分よりも大事にするのかを…
彼女のそれまでの言動から、今までの態度から…痛いほどに理解できた。
ケイト「何で3人共私を抱き締めて泣きじゃくってるの?;」
アスフィ「…流石と言いますか…見えているものが違うのですね」
リュー「そうですね。私も…見習わねば。まだまだです」
ティオナ「うん…
沢山…頑張ってきたんだもんね!」
ケイト「^^;
………(俯く)
ちょっと…愚痴してもいい?」
『…?』こっくり
ケイト「私はさ…自分に足りないものは何なのか、何をすればよりよくなれるか…
死んだ後、皆へ頑張ったと顔向けできる、誇れる自分になれるか……
そればかり考えてた。
私はもう…今の時点でも、死にたいんだけれどさ……
死が私を迎えに来るまで、自分の思ったタイミングじゃ死ねないから…自殺じゃ意味が無いから……
荒れ狂う負の念と、あんな痛みを味あわせたくない味わった自分とで、板挟みになって…どこにも、ものにも……
何にも…ぶつけられないっ
もう…疲れたよ……←2206ページ参照
何でものにあたれるんだろう…壊れるだけなのに、損するだけなのに…
何で人に当たれるんだろう…どっちも傷付くだけなのに、悪いことしか生み出さないのに…
何で人に話せるんだろう…傷付けてしまいそうで怖くてたまらないのに、大切だからこそ余計できないのに……
何も殺せない…何も発散できない…
このままでは…――いつか、壊れてしまう」ぽつり
『!!』瞠目
ケイト「0か100かしか出来ない自分では…いつか、何か壊してしまいそうで怖い。怖くて仕方ない。早く死にたい。
誰も殺さない内に、死んでしまいたい……
それが…私にとって唯一の希望だった……
やっと…吐き出せた^^
いつか、負の念任せに暴れそうになる激情を止める堰が決壊しそうでさ…
これが…堕天の時に言ってた、死にたいという願いの全貌だよ。
ごめんね…中々言い出せなくて;」苦笑
苦しそうに笑う彼女に、私達は頭をふった。
性格を考えればすぐわかる。
だからと言って赦されることでもない。
彼女の中ではそう捉えていることも、信頼に関わることだから余計なのだということも…