第61章 新たなる発展
ケイト「主に輸入量を増やしているのは研究科か…」
アスフィ「ええ。
ですが一度様子見をした方がよろしいかと。
たった一日の結果ですし…それまでが大黒字だったので」
ケイト「なら任せるよ。
輸入を増やしたのにも何か意味があってのことだろうし、考えなしに増やしたりはしないだろう。
必要とする目的もまた研究の為、ひいてはこの国の発展の為に他ならない。
国王の顔に泥を濡らすな等と息巻いているあいつらのことだ…
損をするからには、それ相応の考えあってのことなのは明白だし…
何も無しに得られるもの等無い、あったとしてもたかが知れている」
ティオナ「おおー!国王って感じ!」
ケイト「やりたくてやってたんじゃないんだけれどね^^;
あ、輸入で思い出した!」はっ!
『?』
ケイト「輸入感染症もあるから、ノミやシラミ、蚊には特に気を付けて!
ペストとマラリアの原因!
人に寄生するノミとシラミがペストの細菌を、
メスのハマダラカがマラリア原虫を媒介するらしい」
リュー「よく知っていますね」瞠目
アスフィ「なるほど…
輸入感染症への予防もまた必要ですね」
ケイト「いつ他国の感染症が入ってくるかわからないし、もし保有した人が入ってきたとしても安全に過ごせて、尚且つ皆が感染したとしても即座に対応できるように対策を練っておいた方がいいと思う。
そちらの方が急務だよ」
アル「ポンポン痛い!」
ディ「ポンポン痛い!」
ケイト「え!!?;(ぎょっ!)
今s
アル「言い出したらすぐ治療場に♪」
ディ「お早い治療で健やか安心♪」
アル「迅速な救急が待ってます♪」
ディ「いつでもあなたをお助けします♪」
『…………・・』
がくっ←全員脱力(力抜けた)
ケイト「ビックリした…;
治療場のCMか…;」
リュー「テレビ、というのも随分と見慣れましたね」
ティオナ「うん^^;
最初は殴ったら壊れるんじゃ?って思ってたし」
アスフィ「襲われた時に防具になるぐらいですからね…;」汗
ケイト「でも何事も無くて本当によかったよ;」ほっ
胸に手を当てて安堵の溜息を零す中…話がようやく一段落着いた。
と思ったのも束の間…
ティオナ「蒸し返すようで悪いんだけれどさ…」
ケイト「ん?」
ティオナ「違い…まだよくわからない;」
今度はティオナが引きずっていた…;