第60章 穏やかな日常
そうして…
それを象徴するものとして、『法律』が生み出された。
守るべき規範は既に三善美(1732~1734ページ参照)で知らしめられている。
自ら他へ悪事をする未来を有する者はそもそも聖別の結界で阻まれて入れない為、防犯はほぼ問題ない。
だが、産まれてくる子に今後現れないとも限らない為――『人として守るべきこと(してはいけないことも込み)』を目に見える形で定めた
無論、その未来も全て織り込み済みで聖別の結界で判別されていた。
ということ等、作った本人も気付いていなかったわけだが…;
ケイト(分身&本体)「はくしゅ!」
・神の子達
大聖樹とは、エルフの森の伝説にあたるもの。
下級精霊が産まれるに最適な場所でもある。
精霊の森の中であるだろう木は、範囲全てに生えている木全てがそれにあたる。
世界樹とは、精霊王の森にある大樹である。
精霊王の名・アルルェーチェを受け継ぐ者がそこで生活することを赦される。
この世界が産まれた頃よりあったものであり、精霊が神から使わされた際に歴史上初めて宿った神聖な大樹でもある。
世界の創造すら可能と呼ばれる最初の大精霊は結界で覆った。
神の力同士で産まれた神種族の子…それはある程度成長した姿、2,3歳の姿で生まれてくる。
狼と共に悪戯、やんちゃする悪戯好きな子がおり、幼いロキとそっくりだと言う。
必死に止めるも…
ケイト「まあ、人柄だし?
生まれ持った性格というか、好みの傾向だろうね」
リヴェリア「仮に…ロキのように退屈凌ぎに殺し合いをさせたらどうすればいい?;」
ケイト「それに関してはずっと誰かが相手してれば大丈夫。
要は…退屈にさせなきゃいいんだから」にや
『なるほど…;』
神の子達の面倒は、精霊と守り人と神の力で作り上げた僕達の分身達が責任をもって行うこととなった。
アイズ念願の父母と同様に仲睦まじく暮らす姿(2190ページ参照)が、子育てと共によく見受けられたという…
分身の記憶は本体へ共有され、分身が有事の際にすぐ伝わる。
有事の際に自動に知らされるそれについては精霊王の半身と同様らしい。←2183(2175~2180,2230)ページ参照
もし仮に分身が解かれるとすれば――それは子供が巣立つ頃だろう
その時を楽しみに待つばかりだった…