第2章 冒険者・1日目
帰宅後――
ロキ「さあてお待ちかね!
神の恩恵(ファルナ)を与えるで!」
ケイト「えっと…それが与えられると何が変わるの?」首傾
ロキ「知らんのかい!;
『神の恩恵』って言うのは、神々から下界の住人に与えられる恩寵のことでな。
様々な事象から経験値(エクセリア)を得て能力を引き上げる手助けをして、新たなる能力を発現させることを可能とするんや。
で、その神の恩恵を細かくパラメータ化した数値。
基本アビリティや発展アビリティ、魔法やスキル、総合的階位を示すレベルから構成されるもんを『ステイタス』って言うんや」
ケイト「へえー」
ロキ「ってことで背中に刻むから脱ごっか♪」
ケイト「…え?…えっと、下も?」
ロキ「うん!そやで!!」ずいっ!
近い!;何で目前に!?;
ロキ「さあ脱ごうか!遠慮せんでええで。
うちも脱がすの手伝うたるわ。安心して身を任せや//」はあっはあっ
ケイト「へ、変態だー!!!;」
ごすっ!!!
ケイト「リ…リヴェリア」がくぶる
リヴェリア「こんなことだろうと思った(溜息&片目瞑)
私が見張っているから安心しろ。
ロキ、早く終わらせろ」ギラリ
ロキ「うー;…しゃあないなあ;」
ケイト「えっと…下も、脱ぐんだよね?//」
リヴェリア「脱ぐ必要はない!
ロキ、後で時間を空けておけ」ギロリ
ロキ「す…すんませんでした;」たらたら
その後、ベッドでうつ伏せにさせられた。
上半身裸で、少しだけ恥ずかしい//
でもその時、思いもしないことが起こった。
ロキ「さてと、行くで」
そう血を垂らされて書かれた瞬間、あり得ないほどの激痛が背中に走った。
ケイト「ぎゃああああああああああああああああ!!!!;」
ロキ「い!?;どないした!?;」
ロキの慌てる声の中、私の断末魔が響き渡った。