第58章 堕天
その日の夜…
神の力を得た皆と共に一通り修業と称した激闘を繰り広げた後、晩御飯を食べた。
それから2人きりの夜…前述した話し合った会話に伴い、行為へと至った。
夜中0時…皆が既に寝静まった頃であり、日付が6月23日(冒険者92日目)へと変わった瞬間でもある。
フィン「それにしても…まさか後ろから…それも……」
ケイト「ん?」ぐすん
フィン「……いや…便を出す場所へいれることは…流石に勉強外でね;」
ケイト「知識として知っていないと…」にや&キラン
フィン「ああ。生憎勉強不足だ^^;
何分、そういうことをするつもりはなかったものでね…(苦笑)
嫌がるものだとばかり思っていたし…」ぽつり
ケイト「…私の場合…事が事だから…急なことで、ごめんね;」
フィン「謝る必要はない。
寧ろ…不安にさせてしまって、済まなかった」俯
ケイト「そんなことないよ!
こっちが…言い出せなかったことだし……
だから…当時のフラッシュバックも、温かい感覚も…全て洗い流して…
独り善がりだと、わかってるけれど…そうでもしないと……
前には進めないと思う。
辛いことも…辛いと思えない…普通としか思えなかった……
その環境と、過去と…踏ん切りを付けたい。
自分の…そうなった根幹と」真剣
フィン「……ああ…わかったよ」頷
痛いだろうから、ゆっくりと慣らすようにして行った。
きれたら痔になるだろうし、そうなると日常でも痛みを感じるようになり兼ねない…
しっかり濡らしてほぐして、徹底して付き合ってもらった…
その行為の後…
フィン「妊婦なのでくれぐれも安静に」
そう伝えると…
ケイト「じゃあこれからは水泳や走りを頑張らないとだね!
修業無しで!」ぐっ!&微笑
わかってるよ、とばかりに尻尾を振りながらキラキラとした眼を向けてくるケイトに…
フィン「違う!!」ぱかぁんっ!!
僕は思わず即答と同時に脳天へ拳を振り下ろした。
習慣というのは怖いもののようで…
気付いたら条件反射の如く、即座にツッコんでしまっていた…;
これで少しは…前を見つめられるだろうか――
根幹が何なのか…それがわかっただけでも「きっかけ」にはなるだろう…
今後ケイトにとっていい傾向となって出ることを、僕は心から願うばかりだった……