第57章 追憶
フィン「自動車の速度もバスと同じにする気か?」
ケイト「うん。
前の車との車間距離を一定に保ちつつ、定速走行になるよう車が自動でやってくれるよ。
前方にある車を察知できるようにもしておいたからこそできる機能だけれどね」
フィン「やり過ぎだ…」
アスフィ「ええ…いっそ馬車を皆これに変えて欲しいぐらいです;」
ケイト「でも悪用されたらひとたまりもないから悪用防止機能も付けてあるよ」
フィン「余計に価値が上がるんだが…;」
アスフィ「何をしているんですか…;」
ケイト「生活を楽に、快適にしてもらいたいからこそ作ったものだ。
勝手に悪用されて、人を不幸に貶めるものなんて要らないし。
そんなものとされるこいつが可愛そうだろ?」真剣
ぽんっぽんっ
そう車を軽く叩くケイトに、僕等は苦笑交じりに頷いた。
彼女は至って真剣なのだろう…
だが…それが価値をつり上げているなど、本人は考えてもいない。
彼女の頭にあるのは…どうすれば、老人も子供も皆楽しめるか…快適に過ごせるか…それだけなのだということは、最早言わずもがな…明白だった;
ノアール&ブランシェ『重婚に精霊枠を作ってくれない?』キラキラ
ケイト&フィン『は?』
アスフィ「………また頭痛の種がっ!;」
フレイヤ「…ふふふっ…
本当に…飽きないわね、あなたの傍は^^//」くすくす
フィン「楽しそうに笑わないでくれ;」睨視←顔をしかめている
フレイヤ「あら。いいじゃない?
家族が増えるのだから、彼女の寂しい時間も減るでしょう?」
フィン「たまには一人になりたい時もあるだろう?」
フレイヤ「その時は言ってくれると思うわよ?」
フィン「ケイトのことだ。
逆に人が寂しくないか、大丈夫か気になって落ち着かなくなるのは目に見えているだろう?;」
フレイヤ「助けが必要な時はちゃんと求める。
だからそれまでは、安心して過ごせるように。
そう伝えてあげたらいいわね」微笑
ケイト「ん?わかった」
ノアール「ケイト^^//」
ブランシェ「大好き^^//」
ケイト「そっちに言ったんじゃないんだけれど…;
まあ、いっか;」
フィン&アスフィ『よくない!!;&です!!;』
ケイト「だって無下にできないし
これまでだって助けてもらったでしょ?
2人がいなきゃ私は死んでたよ」