第54章 市民カード
・正妻問題
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
重婚志願者…
いや、ケイトとの重婚者の中でも女性達が睨み合っていた。
誰が正妻になるかで揉めているのだ;
当の本人は気絶しており、止める為に必要不可欠な人間がこの状態なので止めようがない;
もし口でも出そうものなら即座に部屋から追い出されるだろう;
アルかディでもいればまた話が変わってくるのだが…;
その頃のアルとディ↓
精霊王「じいじじゃぞー?^^」
アル&ディ『じっじー!^^♪』きゃっきゃっ
ベッドに寝かされた状態のまま、言葉を順調に覚えていっていた。
フィン「さて…どうしたものかなあ;」う~ん←腕組み&思案中
ガレス「まあ…女の問題には口を突っ込まん方がいいと思うぞ?」
フィン「ンー…それもそうだとは思うんだが、ケイトの心労も鑑みると…ね?;」眉顰め
ガレス「うーむ。わからんでもないが…;
誰を選んだとしても角が立つぞ、これは;」
フィン「ああ。だからケイトも卒倒したんだろう;」
ガレス「しかし、かと言って誰もが正妻だと認められるだけの深い関係を持っているわけではない」
フィン「頷)ああ。
だから余計に困っているんじゃないか;(深々嘆息)
まあ…彼女達の中でキスをしたことがあるのはアイズだけだろうけれど」←1156ページ参照
『!!!』
次の瞬間、部屋の中に漂っていた重く息苦しくもあった空気が固まった。
ほんの些細な一言…
ガレス「決まったな」
フィン「ん?」
『………』
アイズ「………私?」
それで決まるかと思われたが…
フレイヤ「むっ)私はケイトを精神的に支えたことがあるわよ?
あれほど深く力になれたことは無いでしょう?」←991,992ページ参照
フィン「…やけに正妻にこだわるね」
フレイヤ「ええ。だって…
もっともっと近くで見ていたいもの^^//
ケイトのことを//♪」ハート&恍惚笑み
ティオネ「団長お…//」うっとり
ティオネが未だ腕にしがみ付いたまま幸せそうに眠りにつく様子が視界に入る中、僕は嘆息を付いた。
『この問題もまた長引きそうだ…』と、ふとそんな考えが頭をよぎった。