第53章 メシア・デイ
アル「マンマ…マンマ…マンマあああっっ;;」ぼろぼろ
フィン「僕の幼い時はそうではなかったんだけど…
まあ、こればかりは子供だから仕方ないね^^;」
ぐすんぐすん未だ嗚咽をあげながら泣きじゃくるアルを相手に、伝えることにした。
フィン「今はまだ会えないよ?
体を洗って綺麗になって、お風呂へ浸かってから出た後で再会できるんだ。
わかるね?」
アル「わかりたくない!マンマ!!」
フィン「!(瞠目)
驚いたね…きちんと会話が成立している」
アル「マンマ…マンマああああ(ぼろぼろ)
ああああああああああああああああああ
うえあああああああああああああああああっっっ」
瞑目したまま赤ん坊のように泣きじゃくる中、そんなアルに対して僕がしたのは…
普段通りに洗うことだった。
アル「ひっ…ひっっ!」
フィン「いつまで泣いていても、会えない時は会えないよ。
トイレもお風呂も、次第に姿が見えなくなる時もあるんだ。
しっかりしてくれ」
アル「やだああああああああ!
ママああああああああああああああ!」
女湯まで響いていたというその泣き声に対し…
ケイトが何か伝えようとしていたようだが止めた。
今ここ(男湯)で聞かせれば、より一層会いたいという想いが爆発することだろう、と。
結果として…徐々に泣いていても変わらないとわかったのか、大人しく泣き止み出した。
アル「ひっく」
フィン「よしよし(なでなで)
まずは慣れだ」
アル「こんなむさ苦しい男の巣窟にいたくない!」
フィン(一体誰に教わったんだろう?;)
精霊王「はくしゅっ!!」←精霊王の森で休憩中
後に…精霊王が「いずれゆくゆくは女湯には入れなくなる。母とも別れなければならない」と伝えており
それに加え、「その分、今の内に沢山甘えるといい」と助言していたらしい。
それをアルから風呂上がりにロビーで再会した後に聞き、共にダブルラリアットを精霊王の首へ爆裂させに行った。
問答無用で!
精霊王「重婚を勧めるよりはマシじゃろう!?」
ケイト&フィン『言うな!!』←重婚が悩みの種の人達